外篇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 15:39 UTC 版)
外篇は50篇があるが、第49篇が実際には知止・究達・重言の3篇に分かれているので52篇と数えることもある。また、百家・文行の2篇は内容が尚博篇とほぼ同様である。 嘉遁・逸民・勗学・崇教・君道・臣節・良規・時難・官理・務正 貴賢・任能・欽士・用刑・審挙・交際・備闕・擢才・任命・名実 清鑑・行品・弭訟・酒誡・疾謬・譏惑・刺驕・百里・接疏・鈞世 省煩・尚博・漢過・呉失・守塉・安貧・仁明・博喩・広譬・辞義 循本・応嘲・喩蔽・百家・文行・正郭・弾禰・詰鮑・知止・窮達・重言・自叙 外篇は儒家的立場から多く政治のことを説くが、政治のあり方や社会批判など内容はさまざまである。 漢過・呉失篇では後漢や呉が滅びた原因を人材の評価の誤りに帰している。清談の徒には批判的であり(正郭篇)、刺驕篇では戴良や阮籍のまねをする人を批判、弾禰篇では禰衡を批判している。 喩蔽篇では王充を天才として高く評価している。王充は『論衡』道虚篇で神仙術を批判しているが、葛洪は王充の影響を受けて祭祀を否定し、そのかわりに物理的手段による合理的な仙術を追求した。大淵忍爾によると、『抱朴子』の内容や文章には『論衡』との共通点があり、また王符『潜夫論』との共通点も認められるという。 また鈞世・尚博・辞義・文行篇などは文学理論について述べている。
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