執行人
作者おだみのる
収載図書ショートショートの広場 6
出版社講談社
刊行年月1995.3
シリーズ名講談社文庫
執行人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/23 18:27 UTC 版)
アンディ (Andy) 本作の中心的人物である15歳の執行人で、チェーン付きのギロチンの刃を処刑器具とする。金髪とオレンジ色の瞳が特徴。後述する理由で眼帯をつけていることもあり、Red Raven IV「片目の首狩屋(かためのヘッド・ハンター)」の通り名を持つ。 周囲の目を気にせず、マイペースでドライな人物だが、自己中心的な性格でかなりの方向音痴であり、道に迷っても人の言うことを聞かず勘で進むため、シャルルやアンナによく手を焼かせる。 幼い頃にスキャッグスの被験体にされ、右眼に「凶猛の眼(ブルート・アイ)」を埋め込まれる形で「スキャッグス」の逆さ数字“リバースナンバー”No.003となった。どんな弾丸でも見極める事ができることから常人よりもはるかに高い戦闘能力を持ち、「すべての武器を使いこなせる」というスキャッグスの体現とされ、対の番号の武器もないことから「数えられざる者」と呼ばれている。本人は発動には消極的である一方、「スキャッグス」に対する憎しみは強く、自身が持つ力で叩きつけることを決めている。被験体時代のトラウマから、医務室に行くことを極度に嫌がる。ダリオとの対戦ではスキャッグスの力が覚醒し、暴走した。 ウォルター・マーキン (Walter Markin) RR II「背信の葬儀屋(はいしんのファイナル・ディレクター)」の通り名を持つカストル・アルテ出身の執行人で、棺桶と十字を模した釘を処刑器具とする。 赤毛の童顔の青年で、実年齢は20歳。幼馴染を殺したスキャッグスをこの世から消し去ることを目的に「Red Raven」に入った経緯を持つ。目の下に隈があり、いつもけだるそうにしており、必要以上に事件に首を突っ込むことはしない主義をとっているが、「Red Raven」としての行動を弁えるなど冷静な一面も持つ。 シルヴィオ・クレリチ (Silvio Clerichi) RR I「堕ちた首縛者(おちたハングマン)」の通り名を持つ年齢不明の執行人で、かつては軍警に所属していた。右手の甲にはRRの力の意味の不公平な天秤の刺青がしてある。 眼鏡を掛けているせいか、頭脳派に見えるがRed Reven一の武闘派であり、あらゆることを気合で解決する主義を持ち、腕力や脚力が人並み以上なのになぜか目だけ悪い。 処刑器具であるロープの付いた大きな手錠は、かつて軍警時代にダリオを殺人の現行容疑で取り逃してしまったときのものであり、同じようなミスを二度としないよう自らを戒めるためにつけている。 コニー (Connie) RR V「毒煙の精神侵奪者(どくえんのメンタルブローカー)」の通り名を持つ、16歳の銀髪の女執行人。 処刑器具は、突き刺すような麻痺毒“無限の悲しみ(アリウムギガンチューム)”、幻覚作用のある“酔いと狂気(ブドウ)”、視覚を惑わす“甘い誘惑(アニス)”といった複数の種類の毒ガスであり、普段はドミノに圧縮収納されている。自身の身体は毒に対する耐性があるほか、薬物を使った治療もある程度できる。 下町出身で普段は淑やかに振る舞っているが、時々言葉と態度が荒くなる。虫が大嫌い。 ジョゼフ・カルヴィ (Joseph Calvi) RRオリジナルメンバーの一人で、最古参の執行人として名が通っている。Red Reven III「赤い電気椅子」という通り名があり、巨大なスタンガンを処刑器具としている。 シルヴィオの軍警時代の先輩でシルヴィオの事をよく知っており、軍警からは裏切り者と呼ばれている。また、スキャッグスから逃亡した幼いアンディを保護した。最近腰痛がきている。 ライアン・オーブリー (Ryan Aubrey) Red Reven VI「享楽の異端審問官(きょうらくのインクィジター)」の通り名を持つ23歳の執行人。処刑器具は小型の火薬玉で、威力が小さいため何度も相手に投げつける形で執行する。また、刑を執行するときは十字架に弧がついたものを持ち歩くことから、「魔女狩り執行人」とも呼ばれている。 短気な性格で、同じ下町出身なのに猫を被っているコニーのことを嫌っている。 スコット・ゲティ (Scotto Getty) Red Reven VII「空葬の教唆者(くうそうのインスティゲイト)」の通り名を持つ24歳の執行人。身体的特徴として口元を布で隠していることと、左手に鋭いもので引っかかれたような傷が無数にあることがあげられる。本物のカラスと会話することができ情報収集を得意とする。人前では滅多に寝ない。
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