加判とは? わかりやすく解説

か‐はん【加判】

読み方:かはん

[名](スル)

公文書に判を加えたり連判合判したりすること。また、その判。

公文書花押(かおう)を加えるような重職。鎌倉幕府では連署(れんしょ)、江戸幕府では老中(ろうじゅう)。

室町時代以降借用証に連帯責任負って債務者とともに署名捺印(なついん)すること。


加判

読み方:カハン(kahan)

(1)公文書に判を加えること、またその判。
(2)鎌倉幕府連署
(3)江戸幕府老中
(4)室町江戸時代借用証文債務者とともに判を加え連帯責任所在明らかにすること。


加判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/26 18:51 UTC 版)

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加判(かはん)とは、加判の列とも呼び、本来の意味は主君の上意を執行するにあたって、署名・押捺を行う職権を有する重臣をいう。戦国時代末期からよく見られるようになった語であるが、起源は鎌倉幕府連署である。

概要

加判の意味は、江戸幕府・諸大名旗本などによって、まちまちに用いられた。

江戸幕府

江戸幕府にあっては、老中が加判の列であるが、当初は勘定奉行など評定所に出席できる資格の有する者も、加判であるとされた時期もあった。

諸藩

諸藩にあっては、次のような用いられ方がされている。

  1. 加判(あるいは加判衆)とは、家老と同義、または家柄・家格の名称として用いられることがあった。
  2. 加判とは、評定所(会所)などの重臣会議に出席資格がある者に与えられる職名として、用いられることがあった。この場合は、家老職が加判であることは当たり前であるため、それより下の役職の者(奉行用人など)が任命されると加判を称した。
  3. 一般的ではないが、家老職の員数が、藩の規模より多い藩では、加判たる家老職と、加判の資格がない家老職とに分けた例がある。
  4. 家老の家柄である者が家老本職となると、家老加判とし、家老の家柄でない者が家老となると加判の資格のない家老職とされることがあった。

旗本

また幕府の旗本にあっては、その家臣筆頭の役職が、家老ではなく用人であることが多く、この場合の用人は加判である。

関連項目


加判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/15 19:53 UTC 版)

小諸藩牧野氏の家臣団」の記事における「加判」の解説

加判は、連署地位にあり、藩主補佐する最高機関である会所における評定構成員であり、小諸藩重臣である。連署・加判役の意義藩主署名副署できる職権を持つことである。加判役は家老職家老準席、家老職見習い用人職、用人見習いいずれか兼務するのが通例であった小諸藩では、番頭三奉行勘定奉行等)は加判ではなかった。

※この「加判」の解説は、「小諸藩牧野氏の家臣団」の解説の一部です。
「加判」を含む「小諸藩牧野氏の家臣団」の記事については、「小諸藩牧野氏の家臣団」の概要を参照ください。

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