制御車の種類と記号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 03:01 UTC 版)
制御付随車の記号は付随車 (T) にc(=controllerの略)を付加しTcとされるのが一般的であり、同様に制御電動車はMcとしている。事業者によっては、CT・CMを用いるところもある(東京地下鉄など)。また、日本においては、制御付随車は「ク」と称されることが多い。同様に制御電動車はJR(および1959年以降の国鉄)では「クモ」の記号で称されるが、ほとんどの私鉄(および1959年以前の国鉄)では制御電動車と中間電動車を区別せず「モ」「デ」と称する(「デ」は国鉄でも昭和初期まで用いられていた)。気動車も動力車の制御車は中間車と区別せずに「キ」と呼称し、制御付随車の場合のみ「キク」と称される。また、本来動力はないが、改番などで、"クモ"と称される車両もある。 また、編成を組む前提の場合、両端部以外には運転台は必要ないので運転席は車両の片側にだけ設けるのが一般的になり、これを片運転台車(両側にある場合は「両運転台車」)と呼ぶ。両運転台車と片運転台車を区別する場合、近年は両運転台車にcMc(動力車の場合)の記号が用いられることがある。 制御付随車の場合は電動車との編成を組まないと走れないので片運転台車が多いが、まれに両運転台の制御付随車も存在する。(製造時点で両運制御付随車だった例として帝都電鉄クハ250などがある。) 交流・交直流電車では、床下機器配置の都合で付随車にパンタグラフを装備するケースが散見されるが、制御付随車でも同様に見られ、この場合の記号はTAcあるいはTpcとされる。
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