保湿作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 22:37 UTC 版)
「マイコスポリン様アミノ酸」の記事における「保湿作用」の解説
皮膚の真皮に存在する線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン及びヒアルロン酸を産生し、皮膚のハリや保湿に関与している。ヒト培養線維芽細胞を用いたin vitro試験から、MAAsには線維芽細胞増殖作用及びヒアルロン酸分泌促進作用があることが示され、そのシグナルメカニズムが報告されている。 この報告により、MAAsは、p38、MSK1、CREB、c-Fos及びAP-1から成る細胞内シグナルカスケードの活性化を通して、HAS2 mRNAレベルを亢進させることによりヒアルロン酸の分泌を刺激することが明らかとなった。また、同時に、コラーゲン及びエラスチンのmRNA発現レベルも亢進することも示されている。分子量500kDa以上の成分は肌の奥に入りにくいと言われているが、MAAsの分子量は、300-400kDaであることから、肌の奥まで浸透しやすいと考えられる。
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