ヘグリグ油田
英語:Heglig oil field
スーダンの南端部、南スーダンとの国境付近の町「ヘグリグ」にある、スーダン最大の油田。
ヘグリグ油田は、スーダンの石油資源の5割近くを占める豊富な油田とされる。スーダンも南スーダンも経済的に石油資源に依拠する割合が高く、双方がヘグリグ油田の所有権を巡って対立を深めている。
2012年4月、南スーダンは軍を派遣してヘグリグ油田を占拠し、スーダンが奪還するため派兵する事態に発展している。4月13日時点で、軍の衝突により数名の死傷者が出ており、戦争に発展することが危惧されている。
2012年4月20日に南スーダン軍がヘグリグ油田から軍を撤退させることを表明しており、戦争突入は一旦避けられる見通しとなっている。
ヘグリグ油田
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/19 09:01 UTC 版)
ヘグリグの町は、スーダンの原油の確認埋蔵量の大部分が眠っているムグラッド盆地にある。ヘグリグ油田は1996年にアラキス・エナジー社(現在はタリスマン・エナジー社の一部門)により開発が始まった。現在、グレーター・ナイル石油・オペレーティングカンパニーによって稼動されている。産出量は、2006年にピークを迎え、現在は減少傾向にある。ヘグリグ油田は、グレーター・ナイル石油パイプラインによって、ハルツームやポートスーダンと繋がっている。 2009年7月、国際機関である常設仲裁裁判所(PCA)は、スーダンと南スーダンの間にアビエイ地域の境界を定めた。裁定では、ヘグリグ油田、バンブー油田は、南コルドファーン州に含まれ、スーダン共和国側のエリアに入った。しかし産出する原油についての分け前は裁定されなかった。スーダン政府は、裁定によればヘグリグ油田は自分たちの所有が確定しており、油田から出る原油の南スーダン側の持分は無いと述べた。 ヘクリグ一帯では、2012年4月、武力紛争が発生した。 「南北スーダン国境紛争 (2012年) 」も参照
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