パフォーマンスアートとは? わかりやすく解説

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パフォーマンスアート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 08:40 UTC 版)

ヨゼフ・ボイスによるパフォーマンス(1978年)

パフォーマンスアート (performance art) は、芸術家やその他の参加者の実演そのものが作品となる前衛芸術の総称である。この用語はハプニングボディアートなどを含む概念として用いられる[1]

物体が作品となる芸術や、伝統的な形式の実演による舞台芸術(パフォーミング・アーツ)と区別される[2]

歴史

キャバレー・ボルテールのポスター (1916)

パフォーマンスアートは、アーティスト・アクションとも呼ばれ、アートをライブで楽しむ上で、20世紀以降の前衛芸術において、大きな役割をはたしてきた[3][4]。戦前には、キャバレー・ボルテールも一つの拠点になった。 パフォーマンスアートの基本的な要素には、「時間」「場所」「パフォーマーPerformer)の身体」「パフォーマーと観客との関係」などがある。

  • その作品の行われる場所は美術館ギャラリーカフェ劇場、路上など多様である。
  • たいていは1回限りであり、何度も演じられることはないが、映像などで再現されることもある[2]
  • 即興の場合もあれば、練られた脚本に従って練習を入念に行い演じられるものもある。

未来派アーティスト、特にロシア未来派は、パフォーマンス・アートの芸術家として認識された[5][6]

パフォーマンスアートという用語はいまや一般的な言葉になっているが、もともと使われ始めたのは1960年代ヴィト・アコンチ(Vito Acconci)、ヘルマン・ニッチュヨーゼフ・ボイスアラン・カプロー、キャロリー・シュニーマン[7]らの作品の出現と同時期である。欧米の研究者は、パフォーマンスアートの起源を20世紀初頭の前衛芸術に遡って考えることもある。代表的なものはダダイスムで、リヒャルト・ヒュルゼンベックトリスタン・ツァラ(Tristan Tzara)らによりキャバレー・ヴォルテールで開催された型にはまらないの朗読パフォーマンスなど、パフォーマンスアートの創始者を生み出した。パフォーマンスアートの活動は西洋芸術に限られるものではなく、アフリカラテンアメリカアジアなどの地域や、先住民がルーツの人物などが存在する。日本における先駆者としては具体美術協会などが挙げられる。

脚注

書籍

『パフォーマンスアート・未来派から現在まで』 ローズリー・ゴールドバーグ (Performance Art: From Futurism to the Present、ISBN 0-500-20339-3

関連項目

脚注

参考文献

外部リンク


パフォーマンスアート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 01:23 UTC 版)

アニー・スプリンクル」の記事における「パフォーマンスアート」の解説

スプリンクルは元々ジプシー・ローズ・リー (Gypsy Rose Lee) への憧れから、バーレスク興味持っていたが、踊り下手だという自覚があり、二の足を踏んでいた。しかし1980年代中頃複数ストリップクラブからオファーがあり、前述のスクール・オブ・ビジュアル・アートの学費を稼ぐ必要もあって、出演する決意をする。その際スプリンクル踊り代わりに巧み話術観衆挑発するという「ストリップ・スピーク」のスタイル考案した。これは好評であったが、劇場マネージャーオーナーとそりが合わず短期間終わっている。しかし、この経験パフォーマンスアーティストとしての技術的精神的な支えとなったスプリンクル自分アーティストであるという確固たる自信持てずにいたが、尊敬するパフォーマンスアーティスト、リンダ・モンタノ (Linda Montano) から「6時目隠しをして過ごす」という、正式にアーティストとなるための洗礼施され以来自信をもってアーティスト自認できるようになったスプリンクルの最も有名なパフォーマンスアートは「孔鏡頸発放送(英:Public Cervix Announcement)」であろう。この演目で、彼女は自身の子頸部膣鏡懐中電灯見せ、「女体への賛美」を観衆求める。彼女はまた「The Legend of the Ancient Sacred Prostitute古代神聖な娼婦伝説)」を演じステージ上で「性の魔術マスターベーション儀式行なった。彼女は17年の間、ワンウーマンショー(ワンマンショー)のツアー世界中巡った。これらは「ポストポルノモダニスト、アニー・スプリンクルポルノの歴史、心を込めたハードコア」、「露出;愛、セックス、死と芸術実験」などと命名された。 スプリンクル仕事は常に性的なもので、これに政治的精神的芸術的な傾向が加わる。2005年12月、彼女は“妻”で芸術的協力者ベス・スティーブンスと愛について7年間の芸術プロジェクト行なう事を自らに課した。彼女達は、これをラブ・アート・ラボラトリーと呼ぶ。彼女達プロジェクト全てウェブサイト(www.loveartlab.org)上で文書化される。プロジェクト一環として毎年実験的な芸術的結婚式をすることになっていて、毎年異なテーマ色彩を持つ。7年テーマは、プロジェクト招待されるリンダ・モンタノに順応する

※この「パフォーマンスアート」の解説は、「アニー・スプリンクル」の解説の一部です。
「パフォーマンスアート」を含む「アニー・スプリンクル」の記事については、「アニー・スプリンクル」の概要を参照ください。

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