トロ・ロッソ_STR12とは? わかりやすく解説

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トロ・ロッソ STR12

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/09 06:10 UTC 版)

トロ・ロッソ STR12
カテゴリー F1
コンストラクター トロ・ロッソ
デザイナー
  • ジェームス・キー
    (テクニカルディレクター)
  • ベン・ウォーターハウス英語版
    (副テクニカルディレクター)
  • パオロ・マラビーニ
    (構造設計責任者)
  • マーク・タサム
    (機械設計責任者)
  • ブレンダン・ギルホーム
    (空気力学責任者)
先代 トロ・ロッソ STR11
後継 トロ・ロッソ STR13
主要諸元
エンジン トロ・ロッソ(ルノー R.E.17)
1.6L V6ターボ
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム スクーデリア・トロ・ロッソ
ドライバー ダニール・クビアト
カルロス・サインツJr.
ピエール・ガスリー
ブレンドン・ハートレイ
出走時期 2017年
通算獲得ポイント 53
初戦 2017年オーストラリアGP
最終戦 2017年アブダビGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
20(40台)0000
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トロ・ロッソ STR12 (Toro Rosso STR12) は、スクーデリア・トロ・ロッソ2017年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。

概要

バルセロナカタロニア・サーキットで行われるプレシーズンテストの前日、2017年2月26日に新車発表会が行われた[1]。これは2017年のF1世界選手権に参戦する全10チームの中で最も遅い発表であった[2]

パワーユニットは前年フェラーリから兄チームのレッドブルと同じルノーに戻り[3]、カラーリングもブルーとシルバーがメインの全く新しいコンセプトに変わった[4]。なお、レッドブル同様バッジネームを採用する可能性があったが[5][6]、開幕時点のエントリーリストには「トロ・ロッソ」とのみ記載されており、エンジン名の記載はされなかった[7]

フロントサスペンション、サイドポット、突起がないノーズレイアウトは、いずれもメルセデス・F1 W08 EQ Power+と似た特徴を持っている。テクニカルディレクターのジェームス・キーは「メルセデスのマシンを見て『我々と同じフロントサスペンションだ。メルセデス型のフロントサスペンションだと、多くの人が言うだろう』と感じた。ノーズ、サイドポッドの前方部分、それにサイドポッドのボディーワークまでもが似通っているが、完全なる偶然だ」と述べ、カルロス・サインツJr.もメルセデスとマシンデザインが相似していることを頼もしく思っている[2]

2017年シーズン

ドライバーはダニール・クビアトとサインツの両者とも残留。

サインツは度々ポイントを獲得し、第14戦シンガポールGPでは4位入賞と健闘を見せたが、この時点でクビアトは入賞2回に留まっていた。このため、9月26日にマレーシアGP日本GPではクビアトに代わり、同シーズンスーパーフォーミュラに参戦していたピエール・ガスリーの起用が発表された。カーナンバーは10となる[8]。 ガスリーはその後日程が重なるスーパーフォーミュラ最終戦とアメリカGPのどちらに参戦するか注目されていたが、ガスリーはスーパーフォーミュラに参戦し、アメリカGPにはブレンドン・ハートレイの起用が発表され[9]、クビアトの復帰も決定。サインツは日本GPを最後にジョリオン・パーマーの後任としてルノーへ移籍した。クビアトはアメリカGPを出走し入賞したものの、次のGPであるメキシコGP以降はハートレイとガスリーが起用されること[10]が決定したため、クビアトはチームを離脱した。ただ、結果的にクビアトのアメリカGP入賞が、チームにとってシーズン最後の入賞となった。 シーズン終盤のメキシコGPからパワーユニットのトラブルに相次いで見舞われ、毎戦のようにグリッド降格を喫して入賞圏外かリタイアのレースが続き、最終戦アブダビGPでコンストラクターズランキング6位を争うルノーに逆転されて7位に終わった。

スペック

[11]

シャシー

エンジン

  • エンジン名 ルノー R.E.17
  • 気筒数・角度 V型6気筒・90度
  • 排気量 1,600cc
  • 最高回転数 15,000rpm(レギュレーションで規定)
  • バルブ数 24

記録

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 ポイント ランキング
AUS
CHN
BHR
RUS
ESP
MON
CAN
AZE
AUT
GBR
HUN
BEL
ITA
SIN
MAL
JPN
USA
MEX
BRA
ABU
2017 26 クビアト 9 Ret 12 12 9 15 Ret Ret 16 15 11 12 12 Ret 10 53 7位
55 サインツ 8 7 Ret 10 7 6 Ret 8 Ret Ret 7 10 14 4 Ret Ret
10 ガスリー 14 13 13 12 16
39,28 ハートレイ 13 Ret Ret 15
  • 太字ポールポジション斜字ファステストラップkey
  • 印はリタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。
  • ハートレイは第17戦アメリカGPのみカーナンバー39を使用し、第18戦メキシコGP以降はカーナンバー28を使用した。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 突起のないノーズを採用。トロロッソF1が新車『STR12』を発表”. AUTOSPORTweb (2017年2月27日). 2017年2月27日閲覧。
  2. ^ a b トロロッソF1、『W08』との類似に落胆。サインツJr.は「自信につながる」と前向き”. AUTOSPORTweb (2017年2月27日). 2017年2月27日閲覧。
  3. ^ レッドブルはタグ・ホイヤーバッジネームを使用
  4. ^ トロ・ロッソ、カラーを一新したSTR12を披露”. ESPN F1 (2017年2月27日). 2017年2月27日閲覧。
  5. ^ 2017年F1エントリーリストからマノーが消滅。トロロッソのエンジン名はいまも「未定」”. AUTOSPORTweb (2017年3月2日). 2017年3月4日閲覧。
  6. ^ 2017 FIA Formula One World Championship Entry List”. FIA. 2017年3月7日閲覧。
  7. ^ Entry List”. FIA (2017年3月23日). 2017年3月25日閲覧。
  8. ^ ピエール・ガスリー、小林可夢偉が着けていた“カーナンバー10”を選択”. F1-Gate.com (2017年9月27日). 2017年10月1日閲覧。
  9. ^ トロロッソ、アメリカGPでのハートレー起用を正式発表。ガスリーはSF王座賭け鈴鹿へ https://www.as-web.jp/f1/170579
  10. ^ トロ・ロッソ、F1メキシコGPではハートレーとガスリーを起用”. F1-Gate.com (2017年10月24日). 2017年10月25日閲覧。
  11. ^ STR12”. Scuderia Toro Rosso (2017年2月26日). 2017年2月27日閲覧。



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