チンとは？ わかりやすく解説

［副］

１ 金属などのかたい物どうしが軽くぶつかって立てる音を表す語。「鉦を—と鳴らす」

２ 鼻をかむ音や、そのさま。「鼻を—とかむ」

［名］(スル)《調理完了の際に鳴る音から》俗に、電子レンジで食品を加熱すること。「冷めたおかずを—する」

［接尾］人名に付いて、軽い親しみを表す。また、容姿・性格などを表す語に付いて、そういう人の意を表す。「しぶ—」「でぶ—」

読み方：ちん

下あご。あご先。

読み方：ちん

⇒ツィン

読み方：ちん

《唐音》眺望や休憩のために高台や庭園に設けた小さな建物。あずまや。

読み方：ちん

［代］天子の自称。中国で、古くは一般に用いられたが、秦の始皇帝から天子のみの自称となった。

読み方：ちん

［常用漢字］　［音］チン（慣）　［訓］まくら

〈チン〉まくら。「枕席・枕頭／陶枕・氷枕」

〈まくら〉「枕木・枕詞(まくらことば)／草枕・氷枕・高枕・膝枕(ひざまくら)・夢枕」

読み方：ちん

［人名用漢字］　［音］チン（慣）　チュン（呉）（漢）　［訓］つばき

〈チン〉

１ 木の名。センダン科の落葉樹。チャンチン。また、伝説中の長寿の大木。「椿寿・椿葉／大椿」

２ 思いがけないこと。「椿事・椿説」

〈つばき〉木の名。ツバキ科の常緑樹。「椿油」

［難読］椿象(かめむし)・香椿(チャンチン)

読み方：ちん

［常用漢字］　［音］チン（漢）　ジン（ヂン）（呉）　［訓］しずむ　しずめる

１ 水などの中に深く入り込む。「沈下・沈殿・沈没／撃沈・轟沈(ごうちん)・自沈・爆沈・浮沈・陸沈」

２ 気分がふさぎ落ち込む。「沈鬱(ちんうつ)・沈滞・沈痛／消沈」

３ 物事に深入りする。「沈酔・沈潜・沈湎(ちんめん)」

４ 奥深く静か。落ち着いている。「沈毅(ちんき)・沈静・沈着・沈黙・沈勇／深沈」

５ 長い間変わらない。「沈痾(ちんあ)」

[補説] 中国人の姓の場合は、沈徳潜(しんとくせん)のように「しん」と読む。

［名のり］うし

［難読］沈香(じんこう)・沈丁花(じんちょうげ)

読み方：ちん

家畜の犬の一品種。小形の愛玩犬で、体高約25センチ。毛は絹糸状で長く、白地に黒または茶色の斑があり、顔が平たい。奈良時代に中国から移入された原種を改良したもので、品種として特徴をもつようになったのは江戸中期。

撮影・広瀬雅敏

読み方：ちん

［常用漢字］　［音］チン（呉）（漢）　［訓］めずらしい　うず

１ めったにない。めずらしい。「珍客・珍事・珍重・珍品・珍味／袖珍(しゅうちん)・八珍」

２ 普通とは変わっている。「珍奇・珍説・珍妙」

[補説] 「珎」は異体字。

［名のり］いや・くに・くる・たか・のり・はる・よし

読み方：ちん

［名・形動］

１ めずらしいこと。また、そのさまや、そのもの。「—とするに足る品」

２ 変わっていること。異様であること。また、そのさま。珍奇。

「雪江の親達は観世撚を撚ってるそうだ、一寸—だね」〈二葉亭・平凡〉

読み方：ちん

［音］チン（慣）

［学習漢字］6年

労働や物の提供に対して支払う金銭。報酬。代価。「賃金・賃貸／運賃・工賃・駄賃・家賃・労賃」

［名のり］かぬ・とう

読み方：ちん

人や物を使用した代価として支払う金銭。また、働いた報酬として得る金銭。「借り—」「手間—」

読み方：ちん

［常用漢字］　［音］チン（呉）（漢）　［訓］しずめる　しずまる

１ 押さえて安定させる。しずめる。しずまる。「鎮圧・鎮火・鎮護・鎮魂・鎮座・鎮静・鎮痛」

２ おもし。押さえ。「重鎮・風鎮・文鎮」

３ 中国で、地方の都市。「郷鎮・武漢三鎮」

［名のり］おさむ・しげ・しず・しん・たね・つね・なか・まさ・まもる・やす・やすし

読み方：ちん

１ 重いものでおさえること。また、そのもの。おもし。

２ 奈良・平安初期、寺務を統轄した僧職。三綱(さんごう)の上位で、大・中・少の別があった。

３ 中国で、

㋐北魏以降、軍団を駐屯させた軍事・経済上の要地の称。また、その軍団の称。

㋑宋代以降、県に属する地方の小都市の称。「武漢三—」

読み方：ちん

［音］チン（呉）（漢）

突然現れる。不意に入って来る。「闖入」

読み方：ちん

［常用漢字］　［音］チン（漢）　［訓］つらねる　ならべる　のべる　ふるい

１ 平らに並べる。つらねる。「陳列」

２ 申し述べる。「陳謝・陳述・陳情／開陳・具陳」

３ 古い。「陳腐／新陳代謝」

［名のり］かた・つら・のぶ・のぶる・のり・ひさ・むね・よし

［難読］陳者(のぶれば)

読み方：ちん

中国の国名。

春秋時代の列国の一。強国にはさまれた侯国で、都は宛丘（河南省淮陽県）。前478年、楚に滅ぼされた。

南北朝時代の、南朝最後の国。557年、梁の武将陳覇先が敬帝の禅譲を受けて建国。都は建康（南京）。589年、隋の楊堅（文帝）に滅ぼされた。

読み方：ちん

１ 中国に棲(す)むという、毒をもつ鳥。その羽を浸した酒を飲めば死ぬとされる。また、特にその羽。鴆鳥。

２ 「鴆毒」「鴆酒」の略。

「范増—を呑みて後、未だ三日を過ぎざるに、血を吐てこそ死にけれ」〈太平記・二八〉