タ13300形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/02 04:38 UTC 版)
「国鉄タ3300形貨車」の記事における「タ13300形」の解説
タ13300形はユーロイド専用の12t 積み私有貨車(タンク車)である。 当初タ3300形の軸ばね支持装置は一段リンク式であったが、貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、大半の車は二段リンク式に改造したが、北海道地区ではスピードアップが見送られたため、二段リンク化の対象外となった車両が2両(タ3301,タ3302→ロタ13301,ロタ13302)残り、区別のため別形式(タ13300形)とした。車番は現番号に「10000」を加える形となった。改造内容は標記類の書き換え以外何もなく、むしろ本形式の方が本来のタ3300形ともいえる。 識別のため記号に「ロ」を丸で囲んだ通称マルロが追加され「ロタ」となり黄色(黄1号)の帯を巻いている。タンク体には同色で「道外禁止」と標記された。 所有者は東洋高圧工業(その後社名は合併により三井東圧化学へ変更)であり、その常備駅は函館本線の豊沼駅であった。 塗色は、黒色または銀色であり黄色(黄1号)の帯を巻いている。全長は7,800mm、実容積は10.1m3、自重は8.8t、換算両数は積車2.2、空車1.0、最高運転速度は65km/h、車軸は12t長軸であった。 1978年(昭和53年)2月14日に2両そろって廃車となり、同時に形式消滅となった。
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