タ10900形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/13 01:46 UTC 版)
「国鉄タ900形貨車」の記事における「タ10900形」の解説
タ10900形はガソリン専用の10t 積み私有貨車(タンク車)である。 当初タ900形の軸ばね支持装置は一段リンク式であったが、貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、大半の車は二段リンク式に改造したが、北海道地区ではスピードアップが見送られたため、二段リンク化の対象外となった車両が3両(タ902,タ919,タ920→ロタ10902,ロタ10919,ロタ10920)残り、区別のため別形式(タ10900形)とした。車番は現番号に「10000」を加える形となった。改造内容は標記類の書き換え以外何もなく、むしろ本形式の方が本来のタ900形ともいえる。 識別のため記号に「ロ」を丸で囲んだ通称マルロが追加され「ロタ」となり黄色(黄1号)の帯を巻いている。タンク体には同色で「道外禁止」と標記された。 所有者は日本石油であり、その常備駅は本輪西駅、北埠頭駅であった。 塗色は、黒であり黄色(黄1号)の帯を巻いている。全長は8,200mm、実容積は12.1m3、自重は11.2t、換算両数は積車2.6、空車1.0、最高運転速度は65km/h、車軸は12t長軸であった。 1970年(昭和45年)7月2日に3両そろって廃車となり、同時に形式消滅となった。
※この「タ10900形」の解説は、「国鉄タ900形貨車」の解説の一部です。
「タ10900形」を含む「国鉄タ900形貨車」の記事については、「国鉄タ900形貨車」の概要を参照ください。
- タ10900形のページへのリンク