スペースキーとは? わかりやすく解説

スペースキー

【英】space key

スペースキーとは、キーボードの手前側にあるキーで、ほかのキー比べて大きキーのことである。通常空白スペース)を入力するために使う。日本語入力ときには入力したひらがな漢字変換するために使うことが多い。

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スペースキー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/09 07:11 UTC 版)

英語キーボードのスペースキー(下部中央)

スペースキーspace key[1])は、英文タイプライターコンピュータ用のキーボードのキーの一つである。主な目的はスペース(空白)の入力であるが、日本ではかな漢字変換変換キーとしても使用する。

概要

スペースキーは通常、キーボードの一番下の行にあり、水平で他のキーより幅広い。そのため、スペースバー(space bar)とも呼ばれる。通常は何も刻印されていないが、「スペース」などと書かれている場合もある。

主な用途は文字入力の際のスペース文字の入力であり、左右いずれの親指でも押しやすいように幅が広い。これは、元来キーボードは英文タイプライターが出自であり、欧文では単語間に必ずスペースを入れるから、その使用頻度が極めて高いことによる。標準的な指の割り当てでも、それ以外のキーを人差し指から小指に割り当て、スペースキーのみは親指で、しかも左右どちらを使ってもかまわないとして、特別扱いである。

しかし日本語キーボードや韓国語キーボードでは、他の言語のキーボードと比較するとスペースキーの幅は広くない。これはスペースバーの左右に言語入力キーが追加されたためである。

歴史

当初(19世紀後半より前のタイプライターにおいて)、スペースバーは文字通りの「バー」であり、キーボードの幅全体に渡る(あるいはそれよりも広く、キーボードを取り囲む)金属製のバーがついていた。このバーはどのアームにもつながっておらず、押すと文字を印字せずにキャリッジを1文字分動かした。キーボードに色々な機能のキーが追加され、キーボードのスタイルが整えられるにつれ、スペースバーは徐々に短くなり、他のキーと同じようなキーになった。その長さはキーボードの種類によって異なるが、標準的なQWERTY配列の英語キーボードではC, V, B, N, Mの下、両方のAltキー(またはコマンドキー)の間にある。

初期のタイプライターやコンピュータのキーボードには、スペースキーが中央にない、もしくは大きくないもの(ハンセン・ライティングボール英語版、ハモンドのタイプライター、ZX SpectrumJupiter Ace英語版など)もあった。ショールズ・アンド・グリデン・タイプライターでは、スペースの入力にレバーを使用した[2]

他の用途

オペレーティングシステムによっては、スペースキーはコントロールキーなどの修飾キーと一緒に使うことで、サイズ変更、現在のウィンドウを閉じる、ハーフスペース、バックスペース、などの機能を果たす。

コンピュータゲームやその他のアプリケーションソフトウェアでは、スペースキーは通常の文字入力用に加えて、ジャンプする、チェックボックスをマークする、などの無数の用途で使用されている。デジタルビデオを再生するメディアプレーヤーの多くでは、一時停止や再開の用途で使用されている。

日本ではかな漢字変換の「変換キー」としても使われる場合が多い(スペース変換)。この操作が主流となったのはPC-9801シリーズ一太郎ATOKとされる。背景としては、日本語では文章中には通常はスペースを多用しないが、変換キーは多用する、更にはPC-9801シリーズのスペースキーは幅が広く使用しやすく、逆に「XFER」(変換キー)や「NFER」(無変換キー)は使用しにくかった(初期のキーボードでは「NFER」が無い[3]、幅が狭い、キーの用途が広く知られていない)事が挙げられる。なお一太郎と競合したは、当初は「XFER」で変換し、スペースは変換時の区切りの指示に使用したが、しかしスペース変換への支持層の増大から途中からスペースバーによる変換もサポートした。このスペース変換は「親指で変換しやすい」という操作性では親指シフトとも似ている。

出典

  1. ^ Space key - Definitions and More from the free Merriam-Webster Dictionary”. Encyclopedia Britannica. 2012年11月18日閲覧。
  2. ^ US 3228, Charles Thurber, "Machine for printing", issued 1843-08-26 
  3. ^ PFU キーボードコレクション (NEC)

関連項目


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