【スタブ翼】(すたぶよく)
固定翼機に関して言えば、スタブ翼はおおむね無駄で不合理な構造と言える。
飛行機の黎明期に複葉機の亜流として生まれたもので、航空力学が洗練されると淘汰されていった。
現代では飛行艇が着水時に浮力を得るためのスポンソンなどにわずかな残滓を留めるのみである。
ヘリコプターの場合、ローターとスタブ翼を併用するデザインはそれなりに見られる。
例えば、攻撃ヘリコプターの多くはハードポイントを取り付けるためのスタブ翼を持つ。
回転翼機本来の構造はハードポイントを取り付けられるような冗長性がほとんどないためである。
また、ヘリコプターではスタブ翼の補助的な揚力によって巡航速度での安定性を増す効果が期待できる。
しかしその反面、ホバリング時の気流に流されやすくなり、離着陸時の操作を少々困難にする。
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