シュティフツケラー・ザンクト・ペーターとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > シュティフツケラー・ザンクト・ペーターの意味・解説 

シュティフツケラー・ザンクト・ペーター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/15 08:15 UTC 版)

シュティフツケラー・ザンクトペーター

ザンクト・ペーター・シュティフツクリナーリウム: Haslauer GmbH & Co KG. St. Peter Stiftskulinarium)は、オーストリアザルツブルクに所在する、現存する世界最古のレストランザルツブルク市街の歴史地区世界文化遺産)の聖ペーター僧院教会に隣接し、メンヒスベルク山の岩盤をくりぬいた岩肌を利用している。企業としては、日本の建築会社「金剛組」につづき、温泉旅館「法師」とならぶ世界有数の老舗企業である。2017年までは「シュティフツケラー・ザンクト・ペーター」(Stiftskeller St. Peter)という名称だった。

歴史と沿革

ザンクト・ペーター・シュティフツクリナーリウムの起源は、4世紀から5世紀にかけて修道院で修行する修道士に1日1ヘミナ(約271ミリリットル)のワインを飲むことを許すと定めた「聖ベネディクトの戒律」にまでさかのぼるという。修道院のブドウ畑からつくられたワインの余剰については、当時すでに修道士たちによって販売されていた。803年カール大帝の宮廷に仕えたアルクィンの記録には「ヨーロッパ最古のレストラン」とある。

中世末期には、「ザルツブルクの僧」と呼ばれる姓名不詳の詩人・作曲家により取り上げられて文学史に登場する。また、記録によれば1510年に増築がなされている。

1720年以降は、貴族市民聖職者たちが出入りするようになり、1760年フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの弟ミヒャエル・ハイドンが滞在し、賛歌「ペーターワイン」を作曲している。教会墓地 (ペータースフリートホフドイツ語版) 付近にはミヒャエル・ハイドンが居住したことを記した銘板のある建物もある。

現状

  • 経営者:Veronika Kirchmair, Claus Haslauer
  • 12部屋、700人収容
  • 洞窟になっている場所もあり、そこでの食事も可能である。
  • バロックホールを有する。
  • 公的には"Seit 803"(803年創業)をうたっている。
  • 紋章は2つのを交差させたものである。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「シュティフツケラー・ザンクト・ペーター」の関連用語

シュティフツケラー・ザンクト・ペーターのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



シュティフツケラー・ザンクト・ペーターのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシュティフツケラー・ザンクト・ペーター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS