シベール同人についてとは? わかりやすく解説

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シベール同人について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 13:41 UTC 版)

シベール (同人誌)」の記事における「シベール同人について」の解説

吾妻ひでお(あづま ひでお、1950年2月6日 - 2019年10月13日詳細は「吾妻ひでお」を参照 漫画家1950年北海道浦幌町生まれる。1968年上京後工員などの職を経て板井れんたろうアシスタント務める。1969年『まんが王』秋田書店12月付録発表したリングサイド・クレイジー』でデビューその後1972年から『週刊少年チャンピオン』に連載したふたりと5人』で人気作家となる1970年代は『二日酔いダンディー』『エイト・ビート』『きまぐれ悟空』『やけくそ天使』『チョッキン』『おしゃべりラブ』『ちびママちゃん』『翔べ翔べドンキー』『やどりぎくん』『スクラップ学園』(すべて秋田書店)などのナンセンスギャグ浸画で人気を得る一方1978年『不条理日記』皮切りに発表した一連の作品SFファン漫画マニア熱狂的に受け入れられ、そのマニアックSFパロディ革新的なギャグセンスから今日不条理漫画先駆けになる。また1978年ニューウェーブ漫画誌Peke』(みのり書房)で連載した『どーでもいんなーすぺーす』によって1980年代に「ロリコンまんが」と呼ばれることになるSF美少女中心とした先鋭的作風いち早く確立する1979年4月から日本初ロリコン漫画同人誌シベール』(無気力プロ)を自費出版。さらに並行してアリス出版自販機本『少女アリス』川本耕次編集)に『陽差し』『海から来た機械』など「純文学シリーズ」と呼ばれる作品群発表し一連の作品性的表現中に手塚治虫系譜とする戦後漫画正統的な絵柄少女漫画内面世界持ち込んだことから今日「美少女」萌え」につながる「おたく」的表現決定的な影響与えたその後も『ななこSOS』『おちゃめ神物コロコロポロン』などの人気作品(2作品ともテレビアニメ化された)を精力的に発表するも、創作行き詰まり1989年11月1992年4月突如失踪1998年12月にはアルコール依存症入院する。その経緯描いた自伝失踪日記』(2005年)はロングセラーとなり、第34回日本漫画家協会賞大賞第10回手塚治虫文化賞大賞第9回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞したほか、2019年10月にはイタリアのグラン・グイニージ賞のRiscoperta di unopera再発見された作品部門受賞する2019年10月13日没。 沖由佳雄(おき ゆかお、1957年 - ) 吾妻ひでおアシスタント『シベール』創刊編集長スカウト係。同人サークルグループ601主宰吾妻漫画オリンポスのポロン』に登場するエロースや『ななこSOS』に登場するDr.チャバネモデル。『アニメック』で商業誌デビュー後蛭児神建編集モンドロリコン漫画雑誌プチパンドラ』などにも執筆した蛭児神建(ひるこがみ けん、1958年7月18日 - ) 作家編集者僧侶ロリコン神様呼ばれた伝説的人物東京都生まれ1978年日本初ロリコン文芸誌『愛栗鼠』創刊その後『シベール』創刊参画経て過激派ロリコン同人誌『幼女嗜好』SMロリータ』(変質社)をコミケット発表1980年代巻き起こったロリコンブーム立役者教祖的存在となる。また当時コミケットには髪を腰まで伸ばしハンチング帽サングラストレンチコートマスク、プティアンジェ人形逆さまぶらさげた変質者スタイル出没していたことから吾妻ひでお漫画ななこSOS』『スクラップ学園』やアダルトゲームALICE』などに登場する変質者モデルにもなった。1982年には商業誌初のロリコン漫画雑誌レモンピープル』でプロデビュー1984年から雑誌プチパンドラ』(一水社)の編集長就任するが、1987年引退絶筆する。後に出家。その経緯に関して2005年上梓された自伝出家日記―ある「おたく」の生涯』(角川書店)に詳しい。 仁科蒼一(にしな そういち) パロディ漫画家蛭児神建初参画した漫画評論サークル「ユニオン・エカルテ」主宰者吾妻ひでお漫画登場するモブキャラクターモデルのひとり。みのり書房発行の『月刊OUT』『ランデブーコミック』でも活躍した。後に児神の仲介『シベール』創刊参加する孤ノ間和歩(このま わほ、2月6日 - ) 漫画家・イラストレーター計奈恵師匠。『シベール中核メンバーにして美少女漫画草分け存在創刊当初の『レモンピープル』にも作品執筆した2000年代以降商業誌活動していない。 計奈恵(かずな けい、4月18日 - ) 漫画家孤ノ間和歩弟子くりいむレモンシリーズSF超次元伝説ラル』『STAR TRAPキャラクターデザイン孤ノ間和歩と共に担当。『アニメック』でプロデビュー後漫画ブリッコ』を経て月刊少年ガンガン』など少年誌にも執筆するかたわら和猫名義成人向け漫画執筆した吾妻ひでお漫画ななこSOS』に登場する国セル密売組織の男のモデル豊島ゆーさくとよしま ゆーさく/豊島U作) 漫画家東京都生まれ中村プロダクション出身の元アニメーター。I.N.U.(いぬねこうさぎざえもん)名義にて同人誌活躍ケモナー先駆者で『シベール時代からケモノ描き続けてきたケモロリおたくの最古参大塚英志編集アンソロジーコミック美少女まんがベスト集成3 プチアップル・パイ』(徳間書店1983年6月)に発表したきゃっとがーる』でデビュー1986年に初単行本『硝霊島』(白夜書房)を上梓1992年からは同人誌獣姦王』を創刊しキャッ党忍伝てやんでえ』や『RPG伝説ヘポイ』のミーヤ・ミーヤなどメスケモ題材にした成人向け漫画あさりよしとおと共に次々と発表していた。なお『シベール』の頃「抜けシベ」を考えていた児童漫画志望計奈恵に「まんが画廊ロリコン呼ばれ、今ここ(無気力プロ)を抜けるお前に行く所があるのか?」と釘を刺して退路を断たせ、三流劇画誌漫画大快楽』(檸檬社刊)に谷口敬起用投書推薦するなど、当時ロリコン文化にも少なからず影響残している。代表作に『下品な魔法使いケツメドアナル』など。 三鷹公一(みたか こういち兵庫県出身岡山大学卒業望月三起也吾妻ひでおみやたけし元アシスタント小学館の学年別学習雑誌コロコロコミックなど小学生向け漫画雑誌でも執筆また、吾妻ひでお原作テレビアニメななこSOS』の絵本三鷹作画担当している。 早坂未紀はやさか みき、1955年 - ) 富山県出身和田慎二吾妻ひでお村上もとか元アシスタント同人サークルトラブルメーカー所属1980年同人誌フリス』を自費出版その後大塚英志編集していた漫画雑誌リュウ』『プチアップルパイ』『漫画ブリッコ』などにも執筆しかがみあきらあさりよしとおとともに1980年代前半代表する美少女SF漫画家として知られた。しかし現在は消息を絶っている模様である。 森野うさぎ(もりの うさぎ1960年代前半 - ) 詳細は「森野うさぎ」を参照 漫画家・イラストレーター・キャラクターデザイナー・同人作家現在の萌え属性につながる「ぷにロリ」の元祖存在あさりよしとおやふじたゆきひさらが参画した同人サークルスタジオ・アオーク主宰同人サークル「うさぎ幼稚園主宰クリエイター集団いちごはうすメンバーコミケ参加当初同人誌経験もない高校生だったが、まんが画廊スカウトされる形で『シベール』に参加する。 川めぐみ(しまねこ めぐみ、1953年1月29日 - ) 漫画家愛猫家同人作家路上詩人神奈川県横浜市出身女性1973年トキワ松学園女子短期大学卒業後、1974年に『蒼い馬I』(北冬書房)に「花帽子宵の秋発表その後北冬書房の『夜行』などに四畳半フォーク調で幽玄雰囲気漂わせ叙情作品発表していた。1976年には『週刊漫画ジョー』(廣済堂出版)に「半夏生」を発表し一般誌デビュー1979年には『月刊セブンティーン』(集英社)に掲載した知らない明日へ」で第1回新人グランプリ努力賞を受賞した1980年に初単行本『どこか遠い虹の国』(集英社セブンティーンコミックス)上梓以後フリーとなり、川本耕次監修美少女専門誌ロリコンHOUSE』(三和出版)や『シベール』の後継同人誌『アスケロン』(ぐるーぷティンカーベル)のレギュラー作家となるこの頃からデフォルメ少女漫画調のスタイル確立しファンシーかつエロティック世界観知られた。主な漫画作品集に『川めぐみ没作品集星野原紙芝居』(虎馬書房1983年)や『しましまBOOKS』(けいせい出版1986年)がある。2008年公式ホームページ開設並行して雑貨販売音楽活動を行うなど、現在も精力的に創作活動行っている。 海猫かもめうみねこ かもめ) 計奈恵の弟。東京電力社員雑誌プチパンドラ』に執筆蛭児神建友人にあたる。 ※上記人物のうち、吾妻、沖、児神、仁科、計奈、孤ノ間、豊島森野早坂川本は、吾妻漫画サブキャラクターとしてたびたび登場する

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