サイレンとは? わかりやすく解説

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siren

別表記:サイレン

「siren」とは

「siren」は、英語で「警報器」や「サイレン」と訳される単語である。元々はギリシャ神話登場する女性怪物セイレーン」を指す言葉で、その美し歌声船乗り誘惑し、船を岩礁引き寄せるという伝説がある。現代では、警報音を発する装置や、その音自体を指すことが一般的である。

「siren」の発音・読み方

「siren」の発音は、IPA表記では /saɪrən/ となる。カタカナ表記では「サイレン」と読む。日本人発音する際のカタカナ英語では「サイレン」となる。

「siren」の定義を英語で解説

「siren」は、"A device that makes a loud prolonged sound as a signal or warning"と定義される直訳すると、「信号警告として長く大きな音を出す装置」となる。また、"A woman who is considered to be dangerously seductive"という意味もあり、これは「危険なほど魅力的とされる女性」を指す。

「siren」の類語

「siren」の類語としては、「alarm」、「horn」、「klaxon」などがある。これらはいずれ警報音を出す装置やその音を指す言葉である。また、「temptress」、「enchantress」は、「危険なほど魅力的な女性」を指す意味での「siren」の類語である。

「siren」に関連する用語・表現

「siren」に関連する用語としては、「siren song」がある。これは直訳すると「サイレンの歌」で、比喩的には「誘惑的なもの」を指す。また、air raid siren」は「空襲警報」を意味し戦争時に敵の航空攻撃知らせるために使用される

「siren」の例文

1. The siren of the ambulance was heard in the distance.(遠く救急車のサイレンが聞こえた
2. The factory uses a siren to signal the end of the shift.(その工場ではシフト終了知らせるためにサイレンを使う)
3. The siren song of wealth and power can lead people astray.(富と権力のサイレンの歌は人々迷わせることがある
4. The air raid siren sounded, sending people into shelters.(空襲警報のサイレンが鳴り人々避難所へと向かった
5. The police car's siren wailed as it sped down the street.(警察車両のサイレンが鳴り響きながら、道路疾走した
6. The siren on the ship was used to warn other vessels.(船のサイレンは他の船舶警告するために使われた)
7. The siren of the fire truck could be heard blocks away.(消防車のサイレンは数ブロック先まで聞こえた
8. The siren lured the sailors to their doom.(サイレンは船乗りたちを運命へと誘い込んだ
9. The siren went off, indicating a possible intruder.(サイレンが鳴り響き侵入者可能性示した
10. The siren of the emergency vehicle pierced the night.(緊急車両のサイレンが夜を切り裂いた

サイレン【Siren】


サイレン

作者津原泰水

収載図書綺譚集
出版社集英社
刊行年月2004.8

収載図書綺譚集
出版社東京創元社
刊行年月2008.12
シリーズ名創元推理文庫


サイレン

名前 Silen

警笛

読み方:サイレン(sairen)

作者 佐藤春夫

初出 大正15~昭和2年

ジャンル 小説


サイレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/05 07:41 UTC 版)

民間防衛用の非常警報サイレン。(ACA Allertor 125)
空気圧を用いたサイレンの一例 (Federal Signal Thunderbolt 1003)

サイレン (siren) は、音響により警報を発する装置(音響装置)の一種[1]。名称はギリシャ神話に登場する、航行中のの乗組員を美声で誘惑、難破させる半人半鳥の精、セイレーンが語源であるとされる[2]

サイレン装置

スコットランド自然哲学者ジョン・ロビンソン英語版によって発明されたという。

1819年にはフランス物理学者であったカニャール・ド・ラ・トゥール(Cagniard de la Tour)が、円盤に等間隔に穴をあけて二枚重ねにし、圧搾空気を吹き付けながら回転させることで周期的な音を造り出す装置を考案した[3][4][5]。当時、この装置は専ら周波数分析用に使われていた[4]

その後、ヘルムホルツが回転円盤の穴を斜めにすることで、回転円盤自体がタービンの役割をすることで圧搾空気を送るコンプレッサを不要にする方法を考案した[4]。しかし、この方法は空気圧を大きくするには回転数を上げなければならず、音の強弱と周波数を独立させることができないことが欠点であった[4]

ベル研究所のR.C.Jonesがニューヨークで50馬力サイレンによる音響伝搬実験を行い、1946年のアメリカ音響学会誌(JASA)に発表した[4]

サイレンは、空襲警報や救急車パトカー消防車など警察消防の諸機関が、人々に注意を促すために大きな音響を発する装置である。音響装置としてのサイレンには、モーター式サイレン(モーターサイレン)や電子式サイレンなどがある[1]。なお、汽笛などに使用される警笛の装置の動力源には、空気、蒸気、電気などがあり、電気式の代表的なものにモーターサイレン、ピストンホーン、エレクトロタイホン、ゼットホーン等、空気式のものにエアホーン、蒸気式のものにスチームホーンがある(エアホーンやスチームホーンも通常電磁弁によって操作される)[6]

ハンドサイレン

ハンドサイレンは手回し式のサイレンで、ハンドルを回すと内部のファンが回転して前面から空気を吸い込んで側面から押し出し、その際に空気流出窓が断続的に開閉して空気が振動し音が鳴る[5]。しかし、消防車に搭載された初期のハンドサイレンは車内から操作できなかったため、車外のステップに立つか身を乗り出す必要があったが、安全確保と疲労軽減のため車内から操作できるようにしたチェーン式ハンドサイレンが使われるようになった[5]

モーターサイレン

モーターサイレンは小型モーターを使用した電動式のサイレンである[5]。電子式のサイレンが主流となった後も、一部の消防車では主サイレンとして、救急車では補助用のサイレンとして需要がある[5]

電子式サイレン

電子式サイレンはアンプスピーカーによって擬似的にサイレンの音を再現する装置である[5]。初期の電子サイレンは音源に発振回路(電気回路)、アンプにアナログアンプを使用していたが、改良によって、音源はメモリとなり、アンプはデジタルアンプを使用するようになった[5]

ミュージックサイレン

複数のドラムが回転しながら圧縮した空気を開閉式の穴から断続的に放出し、サイレンの音を音階にしてメロディーを奏でる。ヤマハによると、同社がミュージックサイレンの製造を手がけたのは戦後まもなく。1950年に生産が始まり、自治体や企業に200台近く納品され、製造は1998年、修理点検サービスも2016年で終了した。2024年現在、現役なのは3台だけで、愛媛県八幡浜市の愛宕山、三重県伊賀市の旧上野市庁舎屋上、大分県大分市の百貨店トキハ本店の屋上にある[7]

サイレン吹鳴

フランス

フランスでは第二次世界大戦中国境沿いにサイレンが整備され、冷戦時になりフランス全土に設置された[8]。このサイレンは訓練及び確認のために毎月第一水曜日正午に計1分41秒鳴らされる[8]

日本

  • 日本の消防車のサイレンの音はハンドサイレンの音が元になったもので電子サイレンが主流になっている[3][5]。ただし、電子サイレンの導入時には緊急車両のサイレンと認められていなかったため、1968年頃まで使用は補助用に限定されていた[3]。一方、日本における救急車1970年(試験運用期間では1966年)より以前は消防車と同じサイレンを使用していたが、消防車と区別できず消防団員などから消防署へ連絡する事態を生じていたほか、近隣住民の生理的・心理的負担を軽減するため、1966年に救急車用のサイレンとして「ピーポーサイレン」が開発された[3][5]
  • 報時業務に用いられた都市が多い。東京では、1929年5月1日から午砲に代えて、愛宕山公園、小石川高等小学校(現在同地には文京区立茗台中学校がある)、本所公会堂(「両国公会堂」となったのち、2015年解体)の3か所に設置した号笛所からサイレンによる報時を開始し、その後市内各所に号笛所が設置された(1941年12月8日廃止)[9][10]。また、工場など騒音の激しい所や広い所で始業時刻や正午、終業時刻が到来するとサイレンを鳴らすところがある。
  • 阪神甲子園球場での高等学校野球大会(春・夏とも)では、プレイボールゲームセットに長吹鳴の、また試合直前のシートノック(守備練習)許可・終了命令に短吹鳴の音が鳴らされる[11]。また、8月15日正午第二次世界大戦終戦の日)には黙祷を行うため、30秒間にわたって鳴らされる。
  • その他、終戦記念日・大災害発生日などの黙祷時や、ダム放流告知、津波警報などで鳴らされる。

楽器

楽器として曲中にも使用されることがある。フランスの作曲家エドガー・ヴァレーズが作曲した「ハイパープリズム(1924年)」、「イオニザシオン(1931年)」、「ポエム・エレクトロニク(1958年)」が有名。ドミートリイ・ショスタコーヴィチ交響曲第2番ヒンデミット室内音楽第1番にも使用されている。また、ロックにおいても効果音として使用されることがあり、使用例にはザ・スターリンの「ワルシャワの幻想」などがある。

脚注

  1. ^ a b 不活性ガス消火設備等の音響警報装置の基準”. 総務省消防庁. 2023年4月4日閲覧。
  2. ^ 川嶋優. 語源辞典. たのしくわかることばの辞典, 1. 小峰書店, 2000-04. p. 157.
  3. ^ a b c d 消防雑学事典 途中で交代したサイレン担当者”. 東京消防庁. 2023年4月4日閲覧。
  4. ^ a b c d e 山下 充康. “サイレン”. 一般財団法人小林理学研究所. 2023年4月4日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i 救急車用のサイレンは急病人や重傷者に負担をかけないために生まれた”. gazoo. 2023年4月4日閲覧。
  6. ^ 通信講習用船舶電気装備技術講座(電気機器編・初級)”. 日本財団図書館. 2023年4月4日閲覧。
  7. ^ 平和の音色、ミュージックサイレン 戦後各地で時報、現役は3カ所に:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞. 2024年9月24日閲覧。
  8. ^ a b テロの脅威に挑む 70年の歴史を刻むフランスの“サイレン””. FNNプライムオンライン. 2023年4月4日閲覧。
  9. ^ レファレンスの杜東京都公文書館だより7号、平成17年11月4日
  10. ^ お昼のドンに代わって登場『東京日日新聞』昭和4年5月1日(『昭和ニュース事典第2巻 昭和4年-昭和5年』本編p152 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  11. ^ 地方大会会場ではサイレンではなく「シートノック、5分間です」「終了して下さい」とアナウンスが行われる

関連項目

外部リンク


サイレン(SIREN)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/17 14:43 UTC 版)

beatmania IIDXに登場するGOLIのキャラクター」の記事における「サイレン(SIREN)」の解説

初出は『beatmania IIDX 3rd style』。紫色髪色で、あご髭が特徴的な男性年齢初出自は245thからは25それ以降26となっている。アメリカ・ロサンゼルス出身血液型A型一人称「私」で時々「〜デス」を語尾に付けて紳士的な口調で話す。 好きなアーティストJEFF MILLS好きなものは、3rd公式サイト掲載時:ミニマル・ロック・ホットドッグ→5th公式サイト掲載時:ミニマル・ハードロック・ホットドッグ→アルカディア第一期掲載時:DEEP HOUSEMINIMAL・ERECTRO・ホットドッグIIDXバイブル以降HOUSEELECTROホットドッグ・髭。 日本国外版『beatmania』である『hip-hop mania』に魅了され本場音楽ゲームのために日本やって来る当時日本に来る前はサムライニンジャなどが日本スタイルだと思ってたらしい英会話教室DOVA」で講師をしつつ、うだつこそ上がらない役者として活動している(元々ハリウッドアクター志望だった)。日本の文化に関して漫画的な曲解をしており、サムライニンジャ妙な反応をする。自宅にはニクス英利居候しており、暑がり寒がりニクスのせいでかなり光熱費かさんでいる。デュエル孔雀とは飲み仲間で、特にデュエルとは共に歴史物の博物館訪れたりするくらい。 『ROOTS26』でのプロフィールでは、ROOTS26で何か視線感じているという。また緋浮美日本文化について聞いているときにリリスと兎(にされた彩葉)から怪しげ手作りゼリー差し出され、それを食べた日の記憶なくしてしまう。 初期の頃では士朗次いでリザルト常連だった。

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サイレン

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 00:17 UTC 版)

名詞

  1. 音を発生させる大きな装置
  2. セイレーン
  3. 有尾目サイレン科属すサンショウウオ総称

翻訳


「サイレン」の例文・使い方・用例・文例

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