コンピューター周辺機器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/17 09:29 UTC 版)
「デイジーチェーン」の記事における「コンピューター周辺機器」の解説
機器によっては、使うコンピューターに直接つなぐのではなく、同じインターフェースを持った機器を経由して数珠つなぎにコンピューターへ接続することができる。この場合、直接コンピューターにつながるのはコンピューターに最も近いいちばん端の機器だけである。一例としては、UARTポートを持った機器を数珠つなぎにすることが挙げられる。一つに連なった機器は協調的に、つまり同時に1つのデバイスだけがバスを使うように動作する必要がある。 SCSIは、電気的にはバス接続であるが、物理的な配線はデイジーチェーンとなっている。電気的にはバスであるため、端には終端抵抗を取り付ける(あるいは機器で同等の機能を果たす)必要がある。 MIDI機器も、通常はデイジーチェーンの配線となる。ふつう、MIDI機器にはTHRU端子とOUT端子があり、どちらをデイジーチェーンに使うこともできる。THRU端子は入力された信号に何の加工もせず、最小限の遅延で出力されるのに対し、OUT端子からの出力に対しては信号の再生成や加工を行うことができるが、その分遅延は大きくなる。デイジーチェーンが長くなっていくと、時間のズレによる歪みが、システムの不安定化や誤動作を引き起こしてしまうこともありうる。 シリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)接続のICの中には、デイジーチェーン接続ができるものも存在する。 JTAG対応の電子回路は、テストのためにデイジーチェーン接続できるようになっている。 Thunderboltでも、RAIDアレイやコンピューターモニタなどをデイジーチェーン接続できる。 USBでは、ハブを接続して、ホストからハブ、(ハブからハブ)、ハブから他の機器へと接続することができる。USBハブも仕様上はUSB機器の一種であるが、USBにおいてこのような接続ができるのはUSBハブだけであり、このような場合は通常はデイジーチェーンとは呼ばない。
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