カルセドニー【chalcedony】
読み方:かるせどにー
⇒玉髄
カルセドニー(Chalcedony)
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Gisemetits de Sidi-Rahal,Haut Atlas,Morocco
SiO2 画像の幅約3cm
鍾乳石のように伸びた美しいカルセドニー(玉髄)の標本です。
石英の顕微鏡的な結晶が集合して塊状になったものをカルセドニー
と呼びます。
カルセドニー(Chalcedony)
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Vani,Nasik,Maharashtra,India
SiO2 画像の幅約3.5cm
微細な石英の針状結晶が集合したカルセドニー(玉髄)の標本です。
本来のカルセドニーは「針の伸長方向がC軸方向でないのも」ですが、
この標本は結晶がC軸方向に伸びています。
このような標本をQuartzinとも呼びますが、あまり使われない名称なの
でカルセドニーのラベルとなっています。
玉髄
玉髄 Chalcedony | |
---|---|
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分類 | 酸化鉱物, 水晶グループ |
化学式 | 二酸化ケイ素 (SiO2) |
結晶系 | 三方晶系 か 単斜晶系 |
モル質量 | 60 g/mol |
へき開 | Absent |
断口 | 不平坦状, 多片状, 貝殻状 |
モース硬度 | 6–7 |
光沢 | 蝋光沢, ガラス光沢, 無光沢, 脂肪光沢, 絹糸光沢 |
色 | 様々 |
条痕 | 白 |
透明度 | 半透明 |
比重 | 2.59–2.61 |
文献 | [1] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
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玉髄(ぎょくずい、英語: chalcedony[2]、カルセドニー)とは、石英の非常に細かい結晶が網目状に集まり、緻密に固まった鉱物の変種。美しいものは宝石として扱われる。
語源
Chalcedony という語は、ラテン語の chalcedonius(別名:calchedonius)という語から来ている。この語は、大プリニウスの博物誌には、半透明の碧玉(ジャスパー)のくくりとして記される[3]。さらに語源を遡ると、現在のイスタンブールにあるカドゥキョイ地区にあった古代都市カルケドン(ラテン語: Chalcedon)に由来するものとされている[4]。
産出地
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- インド
- ドイツの都市イダー=オーバーシュタイン - 15世紀から産地であったが、19世紀にアメリカなどから船を安定させるために積まれるバラストとして輸入された安価な玉髄を加工する世界最大の玉髄加工場となった[5]。
性質・特徴
含まれる不純物によっていろいろな色があり、それぞれ様々な名称で呼ばれている。
紅玉髄 ()- 全体が赤色のもの。
緑玉髄 ()- 緑色のもの。
瑪瑙 ()- 石英や蛋白石との縞状模様のもの。
碧玉 ()- 不純物をかなりの量含んでいて不透明なもの。
- 血石(けつせき、ブラッドストーン、血碧玉)
- 碧玉のうち斑点状に赤色が混じっているもの。
用途・加工法
石器時代には石器の素材として珍重された。江戸時代には火打石としても用いられた。
現代でも、飾り石や簪、帯留、数珠などの装飾品、高級な食器などに加工されて利用されている。
脚注
- ^ Duda, Rudolf; Rejl, Lubos (1990). Minerals of the World. Arch Cape Press
- ^ 文部省 編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、30頁。ISBN 4-8181-8401-2。
- ^ Pliny the Elder. “chapter 7”. 博物誌. Book 37. p. 115
- ^ 松原聰. “玉髄 ぎょくずい chalcedony”. 日本大百科全書. 2018年8月5日閲覧。
- ^ Streeter, Edwin (1898). Precious Stones and Gems. p. 237
参考文献
- 益富寿之助『鉱物:やさしい鉱物学』保育社〈カラー自然ガイド〉、1974年、33-40頁。ISBN 4-586-40013-7。
- 松原聰『日本の鉱物』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年、226-227頁。ISBN 4-05-402013-5。
- 松原聰、宮脇律郎『日本産鉱物型録』東海大学出版会〈国立科学博物館叢書〉、2006年、23頁。ISBN 978-4-486-03157-4。
- 青木正博『鉱物分類図鑑 : 見分けるポイントがわかる』誠文堂新光社、2011年、187-188頁。ISBN 978-4-416-21104-5。
関連項目
外部リンク
- Chalcedony (英語), MinDat.org, 2011年12月13日閲覧。
カルセドニー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/10 03:20 UTC 版)
初登場時は15歳。ルビィが亡命後に生を受けた次男、アゲートの弟。周囲が何でもやってくれて不自由しないし、当主になるのだと言われて育ちアゲートの言葉を理解できなかったが、神器を手に入れて不老不死の謎を解明しようとアゲートを傷つけたアルマンディンに激怒し、漸く彼を拒絶して自身の考えで歩き始める。
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