やむなく
やむなくとは、やむなくの意味
「やむなく」とは、「他によい方法がないので(~する)」「どうしようもないため(~する)」という状況を指す意味で用いられる表現。要するに「仕方がなく」「しょうがなく」と同じ意味だが、さらに「他に選択の余地がない・残念ながら(不本意だが)そうせざるをえない」という逼迫したニュアンスを含むことも多い。 もともとは形容詞「やむない」の連用形。漢字では「止むなく」または「已むなく」と書く。「やむなく」の使い方
「やむなく」の元の語形である形容詞の「やむない」は、文語では「やむなし」というが、「~もやむなし、というものだ」というような定型的な言い回しでよく用いられる。また、「やむなし」の連体形「やむなき」も「~のやむなきに至る」という言い回しでよく使われる。「やむなく」の類語と使い分け
「やむなく」の類語・類似表現としては、「仕方なく」「やむを得ず」「否応なく」「致し方なく」「心ならずも」「しぶしぶ」などの表現げ挙げられる。特に「やむを得ず」は、硬めの表現であり、「不本意・残念」のニュアンスを含むため、「やむなく」と相互に入れ替えても違和感なく使える場面が多い。やむなくの語源
「やむなく」は漢字では「止む無く」または「已む無く」と書く。 「止む(已む)」は基本的には動詞だが、「やむなく」や「やむを得ず」の語では名詞的に扱われている。「止む(已む)」は「終わる・止まる」という意味である。「已む」の意味は「そうしないですむ」ということである、と指摘する見解もある。「やむなく」のよくある間違い
「やむなく」の誤用の例としては、「已むを得ず」と混同して「やむをなく」と言ってしまったりする場合などが挙げられる。あるいは、「やむなくする」を「やむ・無くする」と読んでしまう場合などもあり得る(実際は動詞が省略されている「やむなく~する」ということなのだが)。「やむなく」の例文・使い方・用例・文例
- 子どもの数が減ったため,村はやむなく分校を廃校にした
- 彼はやむなく辞職しなければならなかった
- 嵐の為私たちはやむなく家にいた。
- 嵐のため私たちはやむなく家にいなければならなかった。
- 嵐のために私たちはやむなく家にいた。
- 病気のため彼はタバコをやむなくやめた。
- 私はやむなく薬をのまされた。
- 私はやむなく行った。
- 私はやむなく嘘をついた。
- 私はやむなくそこへ行かされた。
- 警察はやむなく窓からそのアパートに入った。
- 空腹のためにその少年はやむなくレジからお金を盗んだ。
- 飢えのために彼はやむなく罪を犯した。
- わたしはやむなく彼女の申し出を受け入れさせられた。
- やむなく学校を辞めさせられた。
- このために私はやむなくもう1週間滞在しなければならなかった。
- 家庭の事情でやむなく退学しなければならなかった.
- 彼が突然横槍を入れたため, 私たちはやむなく計画を変更した.
- やむを得ずば、やむなくば僕も働く
- ロシアの最後の皇帝で、1917年にロシア革命でやむなく退位した
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