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メルカリ、中古車を匿名取引できる「おまかせクルマ取引」
2024年12月17日 12:47
メルカリは、中古車取引の強化を目的に、中古車事業を手掛けるゼロと業務提携を締結。書類手続きや車の検査・配送をゼロが代行する「おまかせクルマ取引」の提供を、一部の地域で開始した。サービス利用料は全国一律で21万円で、商品の販売価格に含まれる。
車の売買に伴う名義変更などの手続きを、専門業者が代行するサービス。車両の検査、引き取りや納車までをゼロが一貫してサポートする。
購入された車は、専門の検査員が出品者の入力内容と実際の車両状態に相違がないか、エンジンに異音がないかなど、車の状態を総合的に評価した上で納車。個人情報に関連する手続きはゼロが行ない、出品者・購入者ともに匿名で取引ができる。
サービス開始時点での対応地域は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県、宮城県、愛知県、大阪府、福岡県。利用資格は、登録されている発送元・配送先が対象エリア内であること、18歳以上であること、アプリでかんたん本人確認が完了していること。
出品時は、メルカリの出品画面から「自動車本体(おまかせクルマ取引)」カテゴリーを選択して出品する。販売手数料は10%。
購入者は、商品説明に「おまかせクルマ取引」と記載がある商品を選択し、購入手続きを行なう。検索時に「自動車本体(おまかせクルマ取引)」カテゴリーを選択すると、サービス対象商品を絞ることができる。
サービス開始の背景として、中古車の需要が拡大していることを挙げている。その一方、中古車の個人間売買については、さまざまなサービスがあるにも関わらず普及率は高くないという。
メルカリが車の個人間売買についてのイメージを調査したところ、出品する場合には「購入者が名義変更を行なってくれるか不安」(57.2%)、購入する場合には「掲載されている情報が正しいか不安」(51.9%)などの声が上位に挙がり、個人間取引に不安を感じている人が多いことがわかった。
車両の整備や輸送サービスに知見があるゼロと提携することで、個人間売買における車の出品・購入へのハードルを取り除き、簡単かつ安全に取引ができる環境の構築を目指すという。