都会での生活に疲れ、田舎に移住して農業をしてゆっくり暮らしたい。そう考えている人は多いでしょう。
先日、山梨県で農園を開いている後輩と会って、田舎暮らしの現実を聴くことができました。興味深い話でした。
聴いた話を元に、自分なりに考えたことをまとめました。
お金を目的にしてしまうと、どこに住もうが、何をしようが同じ
会社勤めに疲れてしまい、自然の中で農業をしながらゆっくり暮らしたいと、田舎に移住してくる人は多いそうです。
ところが、野菜を作ってのんびり暮らすはずが、多くの収益を得たいばかりに、朝から晩まで収穫作業に追われることに。
お金のために働くのであれば、都会でサラリーマンしていたほうがマシだったのでは?と嘆く人も多いそうです。
結局「お金」を目的にしてしまうと、どこに住もうが、何をしようが同じなのです。多くのお金を手に入れるために、疲弊してしまいます。本末転倒です。
お金は腐らない
ならば、お金を目的にせず、好きなことをして暮らせば良いということになります。とはいえ、人間は食べないと生きていけませんので、畑で野菜を作ったり、鶏を飼ったりして、食べ物を確保する必要があります。
自分が好きなことを周りにしてあげることで、見返りに周りから食べ物を貰えるというエコシステムがあれば、自分で食べ物を作らなくても、暮らすことが可能です。
例えば絵が得意ならば、絵を教えたり、看板を書いたり、家族画を書いてあげたりして、食べ物を貰うような仕組みです。
しかし、食べ物はたくさんもらっても時間が経つと腐ってしまいます。漬物にしたり干したりして保存しても、限定的です。結局、お金で貰ったほうが効率的です。お金は腐らないので、貯めておくことができるからです。
お金が貰えなくなった時に備えて、お金をたくさん稼いで貯めようとします。そして、お金を介すようになると、話は振り出しに戻ってしまいます。
お金への依存度を減らす
現代社会で生きていくには、田舎に住んでも最低限のキャッシュは必要です。海外の発展途上国の山奥に住んでいる原住民も、街で農作物を売ったりしてキャッシュを稼いでいます。お金から離れて暮らすことは現実的には不可能です。
とはいえ、お金だけに依存してしまうと、企業勤めと同じになってしまいます。お金への依存を減らし、お金の呪縛からある程度開放された生活環境をつくるには、どうしたら良いでしょうか?
野菜を育てるスキルと喜びを持つ
お金が無くても、自分で食べ物を作れれば、生きていけます。野菜を育てるスキルを身につけておくことは、人生へのヘッジになります。
苗を買ってきて植えて育てるのではなく、種子から育てるスキルを身につけましょう。種は一袋100円から買えます。
畑がなくても、ベランダのプランターで野菜を育てることも可能です。
自分が植えた野菜が育っていく様子を観察するのは楽しいです。野菜の栽培に喜びを感じられれば、人生が潤うでしょう。
好きなことを職業にする
会社勤めはもう嫌だ。であれば、最後の手段は「好きなことを職業にする」しかありません。
ニッチなジャンルで、地域ではまったく商売にならなくても、インターネットを利用すれば全国を商圏にできます。
周りに1-2人しか興味を持ってくれる人が居なくても、全国なら1,000人以上の人が興味を持ってくれるかもしれません。
一日中ゲームをしたいという方は、ゲームが上手くなるコツをブログで紹介して広告収入を狙う。ジョギングの好きな人は、オリジナルのトレーニング法を電子書籍やDVDにまとめて格安で販売する。方法は色々あります。
田舎暮らしで家賃を抑え、野菜の栽培で食費費を減らせば、不可能では無いと思います。
お金のかからない趣味を持つ
「人生は結局暇つぶし」という言葉があるように、お金がかからない趣味を持つことで、お金をかけずに一日を過ごせます。
上記の家庭菜園やジョギングは、お金があまりかからない趣味にもなります。ただ趣味と職業が同じになってしまうと、気の休まる時がありません。別の趣味を持つのもよいでしょう。
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後輩は「お金を介す生活」に疑問を感じて、地域のコミュニティを利用したお金がかからないエコシステムの整備を目指しているそうです。
興味がある方はぜひアクセスしてみてください。
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