投資においてはいろいろな名言がありますが、ぼくがけっこう好きなのが「音楽の鳴っている間は踊り続けなければならない」という言葉です。金融危機直前のタイミングで、CitigroupのCEOが発したこの言葉、のちにかなり批判も受けたのですが、いろいろな意味で真理をついていると思っています。
We’re still dancing
When the music stops, in terms of liquidity, things will be complicated. But as long as the music is playing, you’ve got to get up and dance. We’re still dancing
音楽が止まると、流動性の面で物事は複雑になります。しかし、音楽が鳴っている限り、踊り続けなければなりません。私たちはまだ踊っています。
2007年7月、当時のCitigroup CEOであるChuck Princeが Financial Times 紙のインタビューで、金融市場の過熱した状況を踊りに例えて言った言葉です。当時から、サブプライムローン状況など金融の状況はヤバいと言われていました。
ただ金融の厄介なところは、「じゃあ俺は抜けるわ」みたいなことを参加している金融機関が言い出すと、それを引き金として実際に危機が起きてしまうなんてこともあるわけです。なので、「音楽が鳴っている間は踊り続けなければなりません」というのは、いろいろな意味で、そういうものなのです。