デヴィ夫人が新党「12(ワンニャン)平和党」結成 「犬・猫の食用禁止法制化」掲げ、参院選で議席獲得目指す

2025年2月12日 16時31分
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「12平和党」の結党記者会見に臨むデヴィ・スカルノ氏=2月12日、東京都千代田区で(宮尾幹成撮影)

◆日本に帰化申請、全国比例で立候補したい

「デヴィ夫人」として活動するタレント・動物愛護活動家のデヴィ・スカルノ氏(85)が12日、東京都内で記者会見し、犬・猫との共生社会の実現を目指す政治団体「12(ワンニャン)平和党」の結党を発表した。代表にはスカルノ氏が就任。今夏の参院選に擁立する候補者の公募を近く始める。
スカルノ氏自身は、1962年にインドネシアの故スカルノ大統領と結婚してインドネシア国籍になっているが、参院選に向けて日本に帰化申請しているといい、「日本国籍に戻った時点で全国比例で立候補したい」と述べた。

◆犬肉を食べている現実、日本人は知らない

「12平和党」の結党を発表するデヴィ・スカルノ代表(中央)、堀池宏共同代表(右から2人目)、藤川晋之助選挙対策委員長(左端)ら=2月12日、東京都千代田区で(宮尾幹成撮影)

犬肉・猫肉の食用を禁止する法律の制定や国際条約の締結を各国に求めている「世界愛犬連盟」の創設者・堀池宏氏が共同代表を務める。
世界愛犬連盟は2018年、日本で犬・猫の食用禁止の法制化を求めてロビー活動をしたが、実現には至らなかった。そのことも12平和党結党の動機という。
スカルノ氏は記者会見で、国内の一部に犬肉を提供するレストランがあることを政府が国会答弁で認めていると指摘。「日本で犬肉食が行われている現実を、日本人は知らない。家族ともいえる犬を食べる習慣をなくしていきたい」と強調した。
世界愛犬連盟は、犬食や猫食を禁じる法律がないことで、食用を目的としたペットの犬・猫の盗難、飼育放棄された犬・猫の闇取引といった問題につながると指摘している。

◆既成政党の政策や活動には反対しない

12平和党は、犬・猫の食用禁止の法制化に加え、動物虐待や不適切な多頭飼育の厳罰化、盲導犬の負担を減らすためのAIロボットの開発、引退した警察犬やセラピードッグなどへの補助金支給、犬・猫のブリーダーの免許制といった政策を掲げる。いわゆる「ワンイシュー政党」だ。
スカルノ氏は「既成政党の政策や活動に反対するものではない。違った角度、すなわち犬・猫を慈しむ精神から本当の幸せ、心の豊かさについて考えようと訴える政党です」とも語った。

◆選挙対策委員長は石丸伸二氏の元参謀

買い取り専門店のテレビCM発表会に猫耳姿で登場したデヴィ夫人=2024年7月、東京都港区で(中西公一撮影)

選挙対策委員長には、2024年の東京都知事選で次点だった石丸伸二・前広島県安芸高田市長の参謀を務めた選挙プランナーの藤川晋之助氏が就いた。
藤川氏は記者会見で、全国比例と大都市部の選挙区で10~30人程度の候補者擁立を目指すと説明。「最低でも2議席から3議席、取ってみせる。できれば5議席。そうすれば、政界の中でキャスチングボートを握れる」と話した。
記者会見は「ニャン・ワン・ニャン(212)の日」(2月12日)に合わせて開かれた。(宮尾幹成)

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