岸田文雄首相の支援者らが主催した「首相就任を祝う会」が脱法的な「闇パーティー」と指摘されている問題を巡り、6日の衆院予算委員会で質疑が繰り広げられた。首相は「私の事務所が主催したものではなく、提出する立場にない」として、野党が要求していた会計資料の提出を拒否。今後は同様のパーティーを開かないかとの質問にも「任意団体が開催した会なので申し上げる立場にない」と明言を避けた。(坂田奈央)
◆収支などの資料も出さず
立憲民主党の山岸一生氏(東京9区)への答弁。
首相は、2022年6月に地元・広島で約1100人が出席して開かれた「内閣総理大臣就任を祝う会」について、1月29日の衆院予算委で野党から追及された。開催後、首相が代表を務める自民党支部が主催団体から寄付を受けていたことから、「政治資金収支報告書に記載されていない闇パーティーではないか」と指摘され、案内状や会費収支の明細など関連資料の提出を求められていた。
首相は6日、祝う会について、改めて「地元政財界の皆さまが発起人となり、政治団体と異なる任意団体で開催いただいた純粋な祝賀会」と強調した。岸田事務所が振込先の口座開設などの手伝いをしていたことを踏まえ、山岸氏が「事実上の主催、控えめに見ても共催だ」と問題視したのに対し、首相は「全く事実ではない」と反論し、会費の明細や収支などを示した資料の提出要請には応じない考えを示した。
◆「税金もかからず丸もうけ」と追及
さらに、山岸氏は「誰か友達にお願いしてパーティーを開いてもらい、利ざやを政治家に寄付すれば、政治資金パーティーとしての...
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