4小節だけで曲になる? MIDIとオーディオの違いとは?〜RIKO & JUVENILE先生と学ぼう!はじめての音楽制作

JUVENILE&RIKO

音楽制作初心者のRIKOが、アーティスト/音楽プロデューサーのJUVENILE先生から音楽の作り方を学ぶ『RIKO & JUVENILE先生と学ぼう!はじめての音楽制作』の後編。 第2回では、RIKOがシンセのフレーズを持ってきた。1フレーズを曲として拡張するには何をどう考えていけばいいのか、さらには、制作の基礎的な知識と言える“MIDIとオーディオの違い”について、解説しています。

前回はこちら

前編では、ゼロから機材をそろえるポイントを順に紹介しています

“4小節だけ”作りこめば曲ができる

MIDIキーボードに付属していた音で、フレーズを録音してみました。

すごい……ちゃんとコードができている。多分ここで4小節のループになっているのかな? これは自分で弾いたの?

Windowsの画面

RIKOが持参したWindowsパソコンの画面に表示されたsteinberg Cubaseの画面。赤矢印が挿しているのが、RIKOが持ってきてくれたフレーズのデータだ
良さそうな音を選んで、弾いてみました!
 
ちなみに、この曲のゴールのイメージってある?
 
ラップはやりたいんですよね。
 
おー! じゃあヒップホップっぽいビートだよね。
 
そうですね。でも、あんまりゴリゴリになりすぎない感じがいいです。

RIKO & JUVENILE

 
これって、4小節のフレーズじゃん。簡単に言うとヒップホップって、このフレーズの部分を作り込んでループにして繰り返せば、曲になるのよ。
 
なるほど! そう考えるとハードルが一気に下がります!
 
実質このループさえ完成させられればいいんだよね。

MIDIは演奏データ、オーディオは音声データ

ところで、“MIDI”と”オーディオ”の違いって言われて、イメージ湧きますか?
 
“オーディオ”という単語は普段耳にしますけど、“MIDI”と言われてもピンとこないです。
 
ちなみに今回持ってきてくれたこのフレーズは、MIDIのデータです。打ち込んでいるデータが棒の形になっているでしょ?
 
たしかに!

Windowsの画面

Windowsの画面。赤矢印が指しているのが、RIKOが今回持ってきたMIDIデータ。長さがまちまちの棒が並んでいるのが分かる。一方で黄矢印が指し示しているのは、上のMIDIデータをオーディオデータに変換したもの。波形状のデータになっている
一方で、オーディオは“音のデータ”であり、波形として表示されます。ちなみに、MIDIをオーディオにすることはできるけど、オーディオをMIDIに戻すことはできません。

▲オーディオデータを拡大していくと、波の形をしているのが分かる

どうしてですか?
MIDIっていうのは、この瞬間に、この音を、これぐらいの長さで演奏しますよ”っていう譜面みたいなものなんだよね。だから、後から音色や音階を変えたり、音の長さを伸ばしたり短くしたり、そういった変更や調整が自由自在にできる。これをオーディオにすると、そういった要素を一緒くたにしてシンプルな音声のデータにしてしまうから、MIDIに戻すことはできない。
なるほど!
 
ほかにも、MIDIデータであれば、テンポを変えてもそのテンポに自動でついてきてくれるんだけど、オーディオはついてきてくれないとかね(そういう設定もありますがここでは割愛)。
 
ふむふむ。
あともう一つ違うのが、MIDIについては、演奏データ=“棒”の長さが終わっていても、音自体は伸びていくことがあるということ。演奏するときに、鍵盤を離しても、急に音がなくならないのと同じような感じです。対して波形は、切れていたらそこで音も完全になくなります基本的に、歌やギターを録音するときはオーディオ、鍵盤をつないで、MIDIトラックやインストゥルメントトラックで録音するときは、MIDIになりますね。
 
\来週のテーマは、説明しようと思うと難しい、“モノラルとステレオの違い”です。お楽しみに!/

JUVENILE&RIKO

JUVENILE(写真左)
独自のCity musicを発信する音楽プロデューサー/アーティスト/トークボックスプレイヤー。RADIO FISH「PERFECT HUMAN」の作編曲をはじめ、手がけた楽曲のYouTube総再生数は一億回を越える。2020年より“愛”をテーマにアルバム『INTERWEAVE』プロジェクトを始動。2023年11月29日に日中韓のアーティストをフィーチャリングした第3弾『INTERWEAVE 03』を配信。トークボックスプレイヤーとしても『INTERMISSION』をリリース、精力的に活動している。映画『バックトゥザフューチャー』をこよなく愛す。

Official Site:https://juvenile-tokyo.com/ X:https://x.com/juveniletalkbox

RIKO(写真右)
沖縄県出身。2006年9月29日生まれの18歳。女優/ホリプロ発ガールズユニットHUNNY BEEのメンバー。特技はダンス、ギター、三線、ラップ。音楽制作を勉強中!
Official Site:https://www.horipro.co.jp/riko/

 

JUVENILE×RIKO(HUNNY BEE)による3部作プロジェクト!

Blue Hour

『Blue Hour』JUVENILE feat.RIKO(HPI Records)

作詞:児玉雨子 作編曲:JUVENILE

これからの一歩を踏み出そうとする人の心象をとらえたナンバー!JUVENILEが生み出すの爽快なビートは負けずに歩いて行けるような勇気を聴き手に与えてくれる。RIKOの儚くも美しい等身大の女性像を美しく描き、自信に満ちた強さが表現されている。

Vintage-Records.-feat.RIKO

『Vintage Record.feat.RIKO』JUVENILE feat.RIKO(HPI Records)

作詞:RYUICHI 作編曲:JUVENILE

JUVENILEのアルバム『INTERWEAVE 03』に収録されている韓国人アーティストCIKI曲のリバイバルナンバーが2作目に登場!RIKOがCIKIの世界観とはまた違ったムードを醸しだし、新しい物語へと変貌を遂げた作品。

Whisper

『Whisper』JUVENILE feat.RIKO(HPI Records)

作詞:児玉雨子/RIKO 作編曲:JUVENILE/RIKO

トリを飾るのは、夜をテーマとしたアップテンポナンバー!!初挑戦となるRIKOのラップも聴き所。爽快なビートに乗せて歩みを進めネクストステップを刻んだ今作は、JUVENILE、RIKO、作家の児玉雨子の3名が交わる集大成。 

JUVENILE楽曲情報

Letter feat. KIM DO GYUN(82MAJOR)

「Letter feat. KIM DO GYUN(82MAJOR)」

作詞:JUVENILE、KIM DO GYUN(82MAJOR)、HWANG SEONG BIN(82MAJOR)

作曲/編曲 : JUVENILE

MIX&MASTERING by JUVENILE

「Letter feat. KIM DO GYUN(82MAJOR)」×カラオケまねきねこ コラボキャンペーン

◆歌唱キャンペーン「『Letter』歌唱チャレンジ!」開催

【開催日時】 2025年2月1日〜2月28日 

【開催店舗】 カラオケまねきねこ 全店

【対象楽曲】「Letter」

【対象カラオケ機種】JOYSOUND

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