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Pivotal Trackerで
アジャイルなプロジェクト管理

     2012/07/07
       You&I



     わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
ダレ、イッタイ。

•   H/N:   You&I(読み:ユーアンドアイ)
•   出身:    生まれも育ちも名古屋市
•   年齢:    30代中盤
•   本職:    商学部出身の職業プログラマ
•   言語:    C++, C#, VB6.0, 日本語COBOL
•   日記:    http://d.hatena.ne.jp/youandi/
•   所属:    プログラミング生放送 名古屋支部
           名古屋アジャイル勉強会

                わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
Agenda

1. アジャイル開発について
2. Scrumについて
3. ユーザーストーリーについて
4. Pivotal Trackerについて
5. デモ
6. まとめ




             わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
1.アジャイル開発について


     わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
1.アジャイル開発について (1/3)

• 2001年に、アジャイル開発手法を支持する多く
  の著名人によって公開された、アジャイル開発手
  法の精神をまとめた文書が、アジャイルマニフェスト
  (アジャイルソフトウェア開発宣言)である。日本語
  訳の公開は2010年。
 – http://agilemanifesto.org/iso/ja/
• アジャイルマニフェストと合わせて、12の原則も
  公開されており、これらを含めてアジャイル開発の
  根底を成している。

               わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
1.アジャイル開発について (2/3)

• アジャイルマニフェストや原則を元に様々なアジャ
  イルプラクティスが存在します。
• 注意事項として、アジャイルプラクティスをやってい
  るからといって、アジャイル開発している事にはなり
  ません。10人いたら10通りのアジャイル開発のや
  り方があります。これをやればOKといったものはあ
  りません。



         わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
1.アジャイル開発について (3/3)

• 新たにアジャイル開発を行う際には、アジャイル開
  発を理解した人(アジャイルコーチ等)をチームに入
  れる事が推奨されます。
• マニフェストや原則を理解した上で、常にカイゼン
  を行っていくのが実践への近道です。




         わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
2. SCRUMについて


      わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
2. Scrumについて (1/7)

• Pivotal Trackerは、アジャイル開発向けに最
  適化されたプロジェクト管理ツール。と告知では紹
  介しましたが、その利用方法の基本は、「ユー
  ザーストーリー」による作業管理です。
• 「ユーザーストーリー」をベースに開発を行っていく
  アジャイル開発フレームワークとして、Scrumがあ
  ります。今回はScrumを通して、アジャイル開発
  の流れを簡単に紹介します。


          わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
2. Scrumについて (2/7)

• アジャイルな開発プロセス
 1. Crystal Family(The Crystal
    methodology:Crystal Clear, etc.)
 2. DSDM(Dynamic Systems Development
    Method:反復型開発)
 3. FDD(Feature-Driven Development)
 4. RUP(Rational Unified Process)/UP
 5. Scrum
 6. eXtreme Programming(XP)


            わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
2. Scrumについて (3/7)

• アジャイルな開発プロセスで定義されている事
 1.   ゴール(作業の完了条件)
 2.   ロール(役割)
 3.   見積もり
 4.   要件定義(ユーザーストーリー、バックログ)
 5.   タイムボックス管理(イテレーション、スプリント)
 6.   製品リリース管理(継続的デリバリー)
 7.   ふりかえり(レトロスペクティブ)
 8.   PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act cycle)
 9.   見える化
               わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
2. Scrumについて (4/7)

• Scrumは、竹内弘高・野中郁次郎両氏による
  1986年に発表された論文「The New New
  Product Development Games」において、
  日本の製造業の新規製品開発のプロセスがラグ
  ビーのボールのパス回しのようであると例えられた
  事に由来します。
• この論文の詳細は、(株)チェンジビジョンの平鍋さ
  んがつい最近ブログにまとめているのでそちらで。
 – http://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/
   06/origin-of-scrum-reopened-1.html
              わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
2. Scrumについて (5/7)

• 先の論文の内容を参考に、1990年代の中頃に、
  Jeff Sutherland氏らによって、Scrumは実践
  &体系化されて今日に至ります。
• Scrumには、Scrum Allianceによる7種類の
  認証制度があります。所謂スクラムマスター。但し
  Scrumを実施するにあたり必須ではありません。
• Scrumの流れは以下の画像が分かり易い。
 – http://www.ryuzee.com/contents/blog/47
   89

             わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
2. Scrumについて (6/7)
2. Scrumについて (7/7)

• プロダクトバックログとは、いわゆるToDoリストの事。
• 単なるToDoリストと異なる点は、
 – プロダクトオーナーが管理する。
 – チームとしてプロダクトで顧客への価値を生み出す為
   のユーザーストーリー(後述)を集めたもの。
 – ユーザーストーリーは優先順位付けされる。
• プロダクトバッグログは、イテレーション(スプリント)
  中に随時内容の見直しや棚卸しを行います。


          わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
3. ユーザーストーリーについて


     わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
3. ユーザーストーリーについて (1/6)

• ユーザーストーリーは、通常インデックスカードとい
  う付箋紙大の用紙1枚につき、1つのストーリー
  を記述して管理します。
• 記述例
 – オンラインショップの利用者として、ブラウザで商品の注
   文を行いたい。
 – オンラインショップの利用者として、商品カートの内容
   を編集したい。
• UMLのユースケース記述と同じですね。

         わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
3. ユーザーストーリーについて (2/6)

• ユーザーストーリーの記述内容
 – 顧客視点で、顧客への価値を提供する内容を書く。
 – 主語と述語をはっきり書く。誰が何をどうやってどうする
   のか。
 – あまり細かく書かない。バックログの時点では不要な情
   報は邪魔になる。見積に必要な情報を記述する。
 – 機能縦断的にストーリーを書く。
 – 裏書きにそのストーリーのゴール・完了条件を記述す
   る場合もあります。


         わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
3. ユーザーストーリーについて (3/6)




                                   フェーズ3
フェーズ1




                  フェーズ2
        設計                実装               テスト

イテレーション1       イテレーション2    イテレーション3        イテレーション4

        設計       設計          設計              設計
        実装       実装          実装              実装
    テスト          テスト         テスト             テスト


                  わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
3. ユーザーストーリーについて (4/6)

ユーザーストーリー作成時の6つのポイント
• INVEST(頭文字を取って)
 1.   Independent (独立性がある)
 2.   Negotiable (交渉の余地がある)
 3.   Valuable (価値がある)
 4.   Estimable (見積り可能)
 5.   Small (サイズが小さい)
 6.   Testable (テスト可能)


              わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
3. ユーザーストーリーについて (5/6)

• ユーザーストーリーの見積もり
 – ユーザーストーリーの作業見積では、相対見積で見
   積を行います。通常プランニングポーカーを利用します。
 – 相対見積を利用するのは、厳密な見積は必要ない
   が、それでもある程度の精度を確保する為です。
 – 一般的に、見積において10倍を超える規模の差が
   出ると、見積の精度が悪くなります。
 – 作業量はストーリーポイントという指標で表されます。
   ポイント2に対して、ポイント5の作業量は2.5倍の規
   模がある事を示します。

         わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
3. ユーザーストーリーについて (6/6)

• ベロシティ
 – ストーリーポイントがチームの開発速度の指標になりま
   す。そしてプロジェクト全体の作業を見積もる際にも
   利用されます。
 – その指標がベロシティと呼ばれます。ベロシティは、チー
   ムがあるイテレーションで完了となったストーリーポイン
   ト数の合計になります。
 – ベロシティはチームのメンバーの増減によって値が変わ
   ります。アジャイル開発ではチームメンバーの変更は行
   われない事が前提です。

          わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. PIVOTAL TRACKER
について

       わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (1/11)

Pivotal Trackerについて
http://www.pivotaltracker.com/
• Pivotal Trackerは、簡単に利用できる、ソフ
   トウェア開発チームの為のコラボレーション重視の
   アジャイルプロジェクト管理ツールです。
• Pivotal Trackerは、Pivotal Labs社が開発
   している有償のオンラインWebアプリケーションで
   す。


             わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (2/11)

• でもお高いんでしょう?
 – http://www.pivotaltracker.com/pricing




              わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (3/11)

• 無料で使える条件
 – パブリックプロジェクトに設定する。
  • 但し誰からも丸見えになってしまう。
 – 自分一人だけで使う。
  • 当然チーム内でのコラボレーションは出来ない。
 – 非営利のプロジェクトとして申請する
  • 英語で申請するのはちょっと・・・。あと仕事用では使えない。
 – 教育用途として申請する
  • お仕事では使えません。



           わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (4/11)

• Pivotal Trackerは、ITS(Issue Tracking
  System)やBTS(Bug Tracking System)
  の一つです。チケットに該当するのが先程説明し
  た「ユーザーストーリー」になります。
• ブラウザがあればいつでもどこでも使えます。
  (対応ブラウザはFirefox及びSafariの最新版,
  IE8 or IE9。但しIEの場合一部機能に制限
  あり。Androidブラウザでも動作しました。)


              わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (5/11)

• Pivotal Trackerの特徴
 –    http://www.pivotaltracker.com/features
 1.   One View
 2.   Real-time Collaboration
 3.   Agile, the Pivotal Way
 4.   Simple Workflow
 5.   Developer-Friendly
 6.   Integrations



                 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (6/11)

1. One View
 – プロジェクトページは単一ページ表示となっていて、プ
   ロジェクトの状況が一望出来ます。
 – 1クリックや1キー操作で何が起こったのか確認出来
   ます。
 – Drag&Dropで簡単にユーザーストーリーの優先度
   が変更出来ます。何がリリーススケジュールに影響す
   るのか一目瞭然です。




              わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (7/11)

2. Real-time Collaboration
  – ブラウザでリロード操作をする事なく、常に最新状態
    が表示されます。複数人による変更もシームレスに
    マージされます。
  – すべてが同期されており、サイトにログインしていなくて
    も、E-MailやRSS、Twitter、Webコールバック等
    でプロジェクトの最新状態を知る事が出来ます。




               わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (8/11)

3. Agile, the Pivotal Way
  – 過去のイテレーションの実績を元に未来のイテレー
    ションの予測が出来ます。
  – 自己組織化されたチームには最適です。次にやるべ
    きユーザーストーリーがイテレーションバックログとして
    可視化されており、誰もが着手する事が出来ます。
  – 簡単なワークフローが迅速な製品のデリバリーと多く
    のフィードバックを促します。変動する複雑さと戦うよ
    りも、それを管理できるようにプロセスを単純化します。


               わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (9/11)

4. Simple Workflow
 – 今週のイテレーションを示す「CURRENT」パネルで
   チームが最初のユーザーストーリーを開始する事で開
   発作業が始まります。
 – 顧客によってユーザーストーリーが受け入れられた時
   にその作業完了となります。受け取り拒否はフィード
   バックを取り入れる良い機会です。
 – 受け入れられたユーザーストーリーのストーリーポイン
   トを元に、イテレーション終了事に自動的にベロシ
   ティが更新されます。

              わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (10/11)

5. Developer-Friendly
 – 本製品は簡単に拡張したり、開発者向けのAPIを
   利用して自分専用のツールを作成する事も可能で
   す。サードパーティー製のツール群もあります。
 – SCMシステムとの統合もサポートします。
   Subversion, Git, GitHubと連携したり、他シス
   テム向けのフックを作成する事も可能です。




              わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
4. Pivotal Tracker (11/11)

6. Integrations
  – ユーザーストーリーにBTS/ITSのチケットを紐付けて
    オンライン共同作業を行う事が出来ます。JIRA,
    Lighthouse, Bugzilla, Satifaction,
    Zendeskと統合可能です。
  – CSV形式のファイルのインポート/エクスポートにより、
    簡単に他のツールからユーザーストーリーを取り込ん
    だり、出力を行う事が出来ます。




              わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
5. デモ


        わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
5. デモ

• 注意事項
 – Pivotal Trackerは英語UIのみです。
 – 日本語入力は可能ですが、日本語IMEで変換を確
   定する際にENTERキーを押下すると誤動作します。




         わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
6. まとめ


         わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
6. まとめ

• アジャイル開発について理解していないと使いこな
  すのは難しいかも知れません。
• 逆にアジャイル開発を理解している人ならば、使
  い易くアジャイルなプロジェクト管理の手間を省い
  てくれるツールです。
• オフショア開発等の遠隔地との情報共有するのに
  とても良いツールだと思います。



        わんくま同盟 名古屋勉強会 #22

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  • 6. 1.アジャイル開発について (2/3) • アジャイルマニフェストや原則を元に様々なアジャ イルプラクティスが存在します。 • 注意事項として、アジャイルプラクティスをやってい るからといって、アジャイル開発している事にはなり ません。10人いたら10通りのアジャイル開発のや り方があります。これをやればOKといったものはあ りません。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 7. 1.アジャイル開発について (3/3) • 新たにアジャイル開発を行う際には、アジャイル開 発を理解した人(アジャイルコーチ等)をチームに入 れる事が推奨されます。 • マニフェストや原則を理解した上で、常にカイゼン を行っていくのが実践への近道です。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
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  • 10. 2. Scrumについて (2/7) • アジャイルな開発プロセス 1. Crystal Family(The Crystal methodology:Crystal Clear, etc.) 2. DSDM(Dynamic Systems Development Method:反復型開発) 3. FDD(Feature-Driven Development) 4. RUP(Rational Unified Process)/UP 5. Scrum 6. eXtreme Programming(XP) わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 11. 2. Scrumについて (3/7) • アジャイルな開発プロセスで定義されている事 1. ゴール(作業の完了条件) 2. ロール(役割) 3. 見積もり 4. 要件定義(ユーザーストーリー、バックログ) 5. タイムボックス管理(イテレーション、スプリント) 6. 製品リリース管理(継続的デリバリー) 7. ふりかえり(レトロスペクティブ) 8. PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act cycle) 9. 見える化 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 12. 2. Scrumについて (4/7) • Scrumは、竹内弘高・野中郁次郎両氏による 1986年に発表された論文「The New New Product Development Games」において、 日本の製造業の新規製品開発のプロセスがラグ ビーのボールのパス回しのようであると例えられた 事に由来します。 • この論文の詳細は、(株)チェンジビジョンの平鍋さ んがつい最近ブログにまとめているのでそちらで。 – http://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 06/origin-of-scrum-reopened-1.html わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 13. 2. Scrumについて (5/7) • 先の論文の内容を参考に、1990年代の中頃に、 Jeff Sutherland氏らによって、Scrumは実践 &体系化されて今日に至ります。 • Scrumには、Scrum Allianceによる7種類の 認証制度があります。所謂スクラムマスター。但し Scrumを実施するにあたり必須ではありません。 • Scrumの流れは以下の画像が分かり易い。 – http://www.ryuzee.com/contents/blog/47 89 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 15. 2. Scrumについて (7/7) • プロダクトバックログとは、いわゆるToDoリストの事。 • 単なるToDoリストと異なる点は、 – プロダクトオーナーが管理する。 – チームとしてプロダクトで顧客への価値を生み出す為 のユーザーストーリー(後述)を集めたもの。 – ユーザーストーリーは優先順位付けされる。 • プロダクトバッグログは、イテレーション(スプリント) 中に随時内容の見直しや棚卸しを行います。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
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  • 18. 3. ユーザーストーリーについて (2/6) • ユーザーストーリーの記述内容 – 顧客視点で、顧客への価値を提供する内容を書く。 – 主語と述語をはっきり書く。誰が何をどうやってどうする のか。 – あまり細かく書かない。バックログの時点では不要な情 報は邪魔になる。見積に必要な情報を記述する。 – 機能縦断的にストーリーを書く。 – 裏書きにそのストーリーのゴール・完了条件を記述す る場合もあります。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 19. 3. ユーザーストーリーについて (3/6) フェーズ3 フェーズ1 フェーズ2 設計 実装 テスト イテレーション1 イテレーション2 イテレーション3 イテレーション4 設計 設計 設計 設計 実装 実装 実装 実装 テスト テスト テスト テスト わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 20. 3. ユーザーストーリーについて (4/6) ユーザーストーリー作成時の6つのポイント • INVEST(頭文字を取って) 1. Independent (独立性がある) 2. Negotiable (交渉の余地がある) 3. Valuable (価値がある) 4. Estimable (見積り可能) 5. Small (サイズが小さい) 6. Testable (テスト可能) わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 21. 3. ユーザーストーリーについて (5/6) • ユーザーストーリーの見積もり – ユーザーストーリーの作業見積では、相対見積で見 積を行います。通常プランニングポーカーを利用します。 – 相対見積を利用するのは、厳密な見積は必要ない が、それでもある程度の精度を確保する為です。 – 一般的に、見積において10倍を超える規模の差が 出ると、見積の精度が悪くなります。 – 作業量はストーリーポイントという指標で表されます。 ポイント2に対して、ポイント5の作業量は2.5倍の規 模がある事を示します。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 22. 3. ユーザーストーリーについて (6/6) • ベロシティ – ストーリーポイントがチームの開発速度の指標になりま す。そしてプロジェクト全体の作業を見積もる際にも 利用されます。 – その指標がベロシティと呼ばれます。ベロシティは、チー ムがあるイテレーションで完了となったストーリーポイン ト数の合計になります。 – ベロシティはチームのメンバーの増減によって値が変わ ります。アジャイル開発ではチームメンバーの変更は行 われない事が前提です。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 23. 4. PIVOTAL TRACKER について わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 24. 4. Pivotal Tracker (1/11) Pivotal Trackerについて http://www.pivotaltracker.com/ • Pivotal Trackerは、簡単に利用できる、ソフ トウェア開発チームの為のコラボレーション重視の アジャイルプロジェクト管理ツールです。 • Pivotal Trackerは、Pivotal Labs社が開発 している有償のオンラインWebアプリケーションで す。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 25. 4. Pivotal Tracker (2/11) • でもお高いんでしょう? – http://www.pivotaltracker.com/pricing わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 26. 4. Pivotal Tracker (3/11) • 無料で使える条件 – パブリックプロジェクトに設定する。 • 但し誰からも丸見えになってしまう。 – 自分一人だけで使う。 • 当然チーム内でのコラボレーションは出来ない。 – 非営利のプロジェクトとして申請する • 英語で申請するのはちょっと・・・。あと仕事用では使えない。 – 教育用途として申請する • お仕事では使えません。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 27. 4. Pivotal Tracker (4/11) • Pivotal Trackerは、ITS(Issue Tracking System)やBTS(Bug Tracking System) の一つです。チケットに該当するのが先程説明し た「ユーザーストーリー」になります。 • ブラウザがあればいつでもどこでも使えます。 (対応ブラウザはFirefox及びSafariの最新版, IE8 or IE9。但しIEの場合一部機能に制限 あり。Androidブラウザでも動作しました。) わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 28. 4. Pivotal Tracker (5/11) • Pivotal Trackerの特徴 – http://www.pivotaltracker.com/features 1. One View 2. Real-time Collaboration 3. Agile, the Pivotal Way 4. Simple Workflow 5. Developer-Friendly 6. Integrations わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 29. 4. Pivotal Tracker (6/11) 1. One View – プロジェクトページは単一ページ表示となっていて、プ ロジェクトの状況が一望出来ます。 – 1クリックや1キー操作で何が起こったのか確認出来 ます。 – Drag&Dropで簡単にユーザーストーリーの優先度 が変更出来ます。何がリリーススケジュールに影響す るのか一目瞭然です。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 30. 4. Pivotal Tracker (7/11) 2. Real-time Collaboration – ブラウザでリロード操作をする事なく、常に最新状態 が表示されます。複数人による変更もシームレスに マージされます。 – すべてが同期されており、サイトにログインしていなくて も、E-MailやRSS、Twitter、Webコールバック等 でプロジェクトの最新状態を知る事が出来ます。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 31. 4. Pivotal Tracker (8/11) 3. Agile, the Pivotal Way – 過去のイテレーションの実績を元に未来のイテレー ションの予測が出来ます。 – 自己組織化されたチームには最適です。次にやるべ きユーザーストーリーがイテレーションバックログとして 可視化されており、誰もが着手する事が出来ます。 – 簡単なワークフローが迅速な製品のデリバリーと多く のフィードバックを促します。変動する複雑さと戦うよ りも、それを管理できるようにプロセスを単純化します。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 32. 4. Pivotal Tracker (9/11) 4. Simple Workflow – 今週のイテレーションを示す「CURRENT」パネルで チームが最初のユーザーストーリーを開始する事で開 発作業が始まります。 – 顧客によってユーザーストーリーが受け入れられた時 にその作業完了となります。受け取り拒否はフィード バックを取り入れる良い機会です。 – 受け入れられたユーザーストーリーのストーリーポイン トを元に、イテレーション終了事に自動的にベロシ ティが更新されます。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 33. 4. Pivotal Tracker (10/11) 5. Developer-Friendly – 本製品は簡単に拡張したり、開発者向けのAPIを 利用して自分専用のツールを作成する事も可能で す。サードパーティー製のツール群もあります。 – SCMシステムとの統合もサポートします。 Subversion, Git, GitHubと連携したり、他シス テム向けのフックを作成する事も可能です。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 34. 4. Pivotal Tracker (11/11) 6. Integrations – ユーザーストーリーにBTS/ITSのチケットを紐付けて オンライン共同作業を行う事が出来ます。JIRA, Lighthouse, Bugzilla, Satifaction, Zendeskと統合可能です。 – CSV形式のファイルのインポート/エクスポートにより、 簡単に他のツールからユーザーストーリーを取り込ん だり、出力を行う事が出来ます。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 35. 5. デモ わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 36. 5. デモ • 注意事項 – Pivotal Trackerは英語UIのみです。 – 日本語入力は可能ですが、日本語IMEで変換を確 定する際にENTERキーを押下すると誤動作します。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 37. 6. まとめ わんくま同盟 名古屋勉強会 #22
  • 38. 6. まとめ • アジャイル開発について理解していないと使いこな すのは難しいかも知れません。 • 逆にアジャイル開発を理解している人ならば、使 い易くアジャイルなプロジェクト管理の手間を省い てくれるツールです。 • オフショア開発等の遠隔地との情報共有するのに とても良いツールだと思います。 わんくま同盟 名古屋勉強会 #22