Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサム被害の高野総合G、新環境でシステム復旧 - 調査は継続

コンサルティングファームの高野総合グループがランサムウェアを用いたサイバー攻撃を受けた問題で、フォレンジック調査の結果を取りまとめた。

高野総合会計事務所、高野総合コンサルティング、TSKの3社においてデータを管理するサーバのファイルをランサムウェアによって暗号化される被害が発生したもの。6月4日にサーバよりアラートが発行され、6月6日夜にランサムウェアの被害を確認。事態を公表するとともに外部協力のもと調査を進めていた。

ネットワーク機器の更新作業を5月26日に実施したが、委託業者が通信機器の設定を誤ったことで、6月4日に海外より複数サーバが侵害され、セキュリティ対策を無効化した上でランサムウェアが展開されたという。

暗号化されたデータには、取引先から受託していた氏名、住所、電話番号などの個人情報が存在。外部における情報の流通や二次被害などは確認されていないが、外部との微量な通信が確認されていることから情報が流出した可能性もあるとし、取引先と連携のもと対応を進めている。

同グループではあらたなシステム環境を構築し、復旧した。あたらしいサーバやセキュリティ環境のもと稼働させている。情報流出の有無など影響については引き続き調査を行っていくという。

今回の問題を受け、セキュリティリスクの評価、リスクに応じた委託先における安全管理措置の実施、監督権限の明文化など業務委託の選定や監督を強化。またグループにおけるインシデント発生時の管理体制の整備や、セキュリティポリシーの再確認のほか、アクセス制御や認証、監視など技術的対策の強化を進め、再発の防止を図るとしている。

(Security NEXT - 2024/09/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「HashiCorp Vault」に脆弱性 - 複雑なJSON処理でDoS状態に
C言語向けライブラリ「cJSON」に脆弱性 - 重要度「クリティカル」
DjangoフレームワークにSQLi脆弱性 - アップデートで修正
「MS Edge 140」が公開 - 独自修正含む脆弱性5件に対処
先週注目された記事(2025年8月31日〜2025年9月6日)
Pixarの3D記述フレームワーク「OpenUSD」に深刻な脆弱性 - PoCも公開
「Sitecore」や「Linuxカーネル」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
人事データやメールの不正閲覧で職員を処分 - 奈良市
区サイトに掲載した体育祭申込書に個人情報 - 目黒区
連絡メールの同報送信でメアド流出 - 大阪健康安全基盤研究所