兵庫・尼崎市立中央図書館、児童書ブックオーナーズ導入 読書楽しめる協力を

 子供たちにより多くの児童書に触れてもらおうと、尼崎市立中央図書館(同市北城内)は、個人や企業が絵本を寄贈できるブックオーナーズ制度を今年度から始めた。一口1万円から申し込め、寄贈者は図書館のホームページで紹介される。

 同図書館は、児童向けの小説や絵本など約9万3千冊を蔵書しているが、予算の関係上などで、新刊作品は毎年あまり購入できていない状況が続いている。子供が読みたい本が蔵書にないことも多く、児童書の充実を図ろうと、この制度をスタートさせた。

 ブックオーナーズ制度は、図書館が選定した6~7冊の児童書のセットを、個人や企業が1セット(一口)あたり1万円で購入する。それぞれの児童書には、寄贈されたことが分かるように、ブックオーナーズのスタンプが押されるほか、寄贈者の名前は図書館のホームページで公開される。

 ブックオーナー第1号として、尼崎信用金庫がすでに212冊を寄贈。寄贈された本は子供たちに人気が高く、3日間で全て貸し出されたという。

 担当者は「より多くの子供たちが図書館に来て、読書を楽しめるよう協力していただければ」と話している。問い合わせは同図書館(電)06・6481・5244。

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