令和8年は60年ぶりの丙午(ひのえうま) 産み控えに「必要な対策を検討」 政府答弁書

「古今名婦伝」に掲載された八百屋お七の錦絵(国立国会図書館デジタルコレクションから)
「古今名婦伝」に掲載された八百屋お七の錦絵(国立国会図書館デジタルコレクションから)

令和8(2026)年は60年に一度の丙午(ひのえうま)となる。前回の丙午では、迷信のために子供の産み控えが生じたが、政府は必要な対策を検討をするとする答弁書を閣議決定した。立憲民主党の桜井周衆院議員の質問主意書に答えた。

丙午生まれの女性は「気性が激しく夫の命を縮める」などの迷信がある。江戸時代に恋人に会いたい一心で放火事件を起こし火刑に処されたとされる「八百屋お七」が丙午生まれとされる。

前回の丙午の年に当たる昭和41(1966)年の出生数は約136万人で、前年の約182万人より約46万人の減少となった。翌年には約193万人と回復した。桜井氏は「政府は丙午に関する対策を講じる用意はあるか」と質問した。

答弁書は、国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の将来推計人口」の令和8年の推計値には丙午の影響は織り込んでいないとした。政府の「こども未来戦略」にも丙午対策はないとしたが、「今後とも少子化対策として必要な対策を検討してまいりたい」と明らかにした。

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