「病含め僕」 強迫性障害を公表した俳優の佐藤二朗さんのSNSが反響、相次ぐ激励の声

俳優の佐藤二朗さん
俳優の佐藤二朗さん

数多くのドラマや映画に出演している俳優の佐藤二朗さん(54)が、自身のX(旧ツイッター)のアカウントで「強迫性障害」を発症していることを公表し、SNSで大きな反響を呼んでいる。「病含め僕。病ゆえの『力』を信じよう」などといった投稿内容に、リプライ(返信)でも共感や激励の声が寄せられている。

佐藤さんは6日、自身のXを更新し「『強迫性障害』。小学生時に発症」と公表。「侵食されていい。病含め僕。病ゆえの『力』を信じよう。いつか病に礼を言えるよう」などと続けた。

佐藤さんの投稿に対し、インプレッション(表示回数)は1750万を超えており、リプライにも1300件以上の声が寄せられている。リプライには「勇気ある告白に感謝」「(病気との)共生を決意し、自身の力として受け入れる覚悟に感動した」などといった声が寄せられている。

厚生労働省のホームページ(HP)によると、強迫性障害は、強い不快感(強迫観念)を持ち、それを打ち消すための行為(強迫行為)を繰り返すのが特徴。強迫行為として、「手を1日に何十回、何百回も洗う」「会社に行く途中に何度も自宅に戻って施錠の確認をする」といった事例を挙げている。

また、自分の行動が不合理であると自覚してしまう点も特徴の一つ。「自分がおかしい」と周囲に思われる恐怖から、行動範囲が狭くなることもあるという。治療には、抗うつ薬などを用いた薬物療法などが有効とされている。

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