関西の議論

あの「ゲジゲジナンバー」消滅か 今度は車のプレートで論争 「県名変更」議論した滋賀の苦渋

 滋賀県議会で、県内の自動車ナンバーを現在の「滋賀」から「びわこ」に変えようという議論が浮上している。同県では6月に「近江県」や「琵琶湖県」への県名変更の是非を問う世論調査を行ったばかり。知名度の低さに悩む同県ならではの議論が再燃した形で、三日月大造知事も「盛り上がり次第では、国に変更を要望したい」と話す。滋賀ナンバーといえば、「滋」の文字の「幺」の部分が虫のゲジゲジに似ていることから「ゲジゲジナンバー」として一部愛好家に知られるが、果たしてゲジゲジは姿を消すのか。(江森梓)

県名の次はナンバープレート

 「せっかく盛り上がった論争を、これで終わらせるのはもったいない。『ご当地ナンバー』は、地域の知名度を上げるのに有効ではないか」

 今年9月の県議会本会議で、三日月知事に対し県議からこんな問いかけがあった。

 論争とは、2月の県議会で提案された県名変更を巡る議論のこと。滋賀県が全国的に知名度が低いことから、県名を「近江県」に変えてはどうかという提案だった。

 これを受けて、県は毎年実施する県政世論調査に県名変更の是非を問う質問を盛り込み、県民の意識を探ったが、結果は「変える必要はない」が82・8%で、「変えた方がよい」の6・5%を大きく上回った。

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