東証寄り付き、大幅続伸 一時約8カ月ぶり9700円台 円下落で
13日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸して始まり、じりじりと上げ幅を拡大。前日比110円程度高い9700円台前半まで上げる場面があった。取引時間中に9700円を上回るのは4月6日以来、約8カ月ぶり。日銀の追加金融緩和に対する思惑などから外国為替市場で円相場が1ドル=83円台前半、1ユーロ=108円台後半に下落しており、業績不安の和らいだ輸出関連株に買いが先行した。金融緩和の恩恵を受けやすいとされる不動産株も総じて堅調に推移している。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)が量的金融緩和の拡充策を決めたことで、投資家がリスクを取りやすくなったとの見方が浮上。低金利で調達通貨である円の売り材料となったとの見方が出ていた。来週の金融政策決定会合で日銀が追加の緩和に踏み切るとの思惑も高めた。
東証株価指数(TOPIX)も続伸して始まり、一時800台を回復。取引時間中で800台に乗せるのは5月1日以来。
三井不、菱地所、住友不の大手不動産がそろって年初来高値を更新。パナソニック、ソニー、シャープの家電大手も大幅高となった。三井住友FGも高い。キヤノン、トヨタ、東エレクも高い。大和は2011年3月以来、約1年9カ月ぶりに400円台をつける場面があった。ファストリは2万円台を回復した。一方、SUMCO、ABCマート、カルビーが下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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