政府会議の録音、首相「1つのアイデア」
野田佳彦首相は1日の衆院予算委員会で、東日本大震災関連の会議で議事録を作成していなかった問題に関して、政府の会議の録音義務付けを「一つのアイデアだ」と検討する考えを示した。「意思決定の過程の透明性をどう担保するか総合的に考えたい」と述べた。
首相は議事録の未作成を「誠に遺憾だ。公文書管理の法律ができてから政権を預かっており、猛省しなければいけない」と強調。「検証し、改善型をつくっていきたい」と再発防止に努める方針を表明した。公文書管理担当の岡田克也副総理も「録音を義務付けるのか、どの範囲でやるかを含めてしっかり政府で議論していく」と語った。自民党の斎藤健氏への答弁。
震災直後、菅直人政権の官房長官だった枝野幸男経済産業相は「議事要旨などは当然作っていると思い込みがあった。確認やチェックをすべきだったという批判は甘んじて受けたい」と陳謝。「事務方のメモを集めて最大限、正確に回復できるよう作業を進めている」と説明した。公明党の石井啓一氏への答弁。