第3次産業活動指数、3月の伸びが過去最大 駆け込み需要鮮明に
経済産業省が15日発表した3月の第3次産業活動指数(速報、2005年=100、季節調整値)は103.0と、前月に比べ2.4%上昇した。プラスは2カ月ぶりで、伸び率は比較可能な03年以降で最大。4月の消費増税を前にした駆け込み需要の影響で消費の盛り上がりが鮮明となり、指数は08年2月(103.1)以来、6年1カ月ぶりの水準に上昇した。
指数を最も押し上げたのが「卸売業、小売業」で前月から6.8%上昇した。小売業では消費増税をにらんだ家電などの販売が好調だったほか、卸売業では医薬品関連が伸びた。2月の大雪の悪影響が剥落した「生活関連サービス、娯楽業」も上昇。一方、株高・円安の進行が一服していることなどを背景に「金融業、保険業」は0.8%低下した。
併せて発表した13年度の第3次産業活動指数(原数値)は100.5と、前の年度に比べ1.3%上昇した。4年連続でプラスを維持し、05年度(100.6)以来8年ぶりの高水準となった。安倍晋三政権の経済政策アベノミクスに伴う円安・株高基調が続いたことで「金融業、保険業」がけん引した。うち金融業の指数は112.2と比較可能な03年度以降で最も高い水準となった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕