吉野のシロヤマザクラ見ごろ 奈良、「上千本」満開に
山全体に桜が咲き広がる景観から「一目千本」と呼ばれる奈良県吉野町の吉野山のシロヤマザクラが見ごろを迎えた。山麓にある近鉄吉野駅周辺の密集エリア「下千本」から順々に咲き、13日、標高約500~600メートル周辺にある「上千本」が満開になった。残る山頂付近の「奥千本」は19日ごろに満開になる見込み。
町によると、吉野山の桜は約1300年前から少しずつ植樹され、現在は約3万本。例年、4月初旬から開花が始まり、20万人以上が訪れる。下旬までは夜間ライトアップも実施される。
大津市の主婦、川端啓子さん(71)は「桜の優しいピンク色がきれいで、穏やかな気持ちになれた」と満足げに話した。〔共同〕