常翔学園(大阪第3)が東海大大阪仰星(大阪第2)との大阪対決に敗れ、準決勝で姿を消した。

一時は12-29まで離されたが、後半29分とロスタイムの連続トライで3点差まで迫った。それでも12大会ぶりの決勝進出にはあと1歩届かなかった。

主将のNO8井本章介(3年)は涙をこらえながら「試合の運び方や流れのつかみ方は、仰星さんが一枚上手だと感じるゲームだった」と振り返った。

後半13分には、ゴール前でペナルティーゴール(PG)ではなく、スクラムを選択したところからフッカーの矢富蓮(3年)がトライ。井本は「自分たちの力が1番出せるのがスクラム。そこで(トライを)取れたまでは良かったんですけど、その後にボロが出てしまった。それが敗戦につながったと感じます」と良さを出せた一方で、4分後にトライを奪われた流れを悔やんだ。

敗戦の瞬間に高校ラグビーからの引退が決まったが「いろんなことがありましたけど、最後にみんなでここまで来られたことは本当に良かった」とすがすがしい表情。後輩には「常翔らしいラグビー、工大(前身の大工大高)らしいラグビーをもっと追求して、僕たちの分まで勝って優勝して欲しい」とメッセージを送った。【永田淳】

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