日本代表のMF香川真司(23)がブンデスリーガ優勝を花道に、所属のドルトムントを退団することが4日、確実になった。自身の夢でもあるビッグクラブ移籍を画策。既に欧州内の複数クラブからオファーが届いており、5月5日フライブルク戦が最終節となるリーグ戦全日程終了後にも移籍を決断する。
10年夏にC大阪からドルトムント入りした香川は、来シーズン末まで契約を残している。今季12得点を挙げ優勝争いの原動力になっている大黒柱に対し、クラブ側は年俸300万ユーロ(約3億3000万円)を提示し、16年末までの契約延長の話し合いを進めてきた。だが香川のビッグクラブ移籍への思いが強く、契約を延長する可能性は低い。
現時点でプレミアリーグのマンチェスターUとアーセナルからオファーが届いており、セリエAのACミランも獲得に動いている。4日付のドイツ紙ビルトは「(香川の)行き先はマンチェスターUか、チェルシー」と報じ「決断はこの2週間でつけられる」と伝えた。さらにドルトムントのマネジャー・ツォルク氏の「彼がイングランドやスペインに行きたがっているのは知っている」とのコメントを掲載した。移籍金は1500万ユーロ(約16億5000万円)とみられる。
今年1月、香川は未来像についてこう語っている。「スペイン、イタリア、プレミア。その中で(欧州CLに)出ているクラブであれば、こだわりはない。ビッグクラブでチャレンジしてみたい」。ドルトムントは現在リーグ首位で、今月末にも2連覇が決まる。今季のブンデスMVP候補にも挙がる香川が、いよいよビッグクラブの扉を開く。