★野党の適当さにはうんざりする。与党が過半数を取れず少数与党で発足した石破内閣。今では“野党”国民民主党が与党を無駄に助けている。野党第1党の立憲民主党も野党が首相指名で野田佳彦と書けば野党政権が生まれ、野田は首相になって、立憲も維新も国民も党は違っても、少なからず各党の中核政策は実現の可能性が一段と高まる。各党ともそれを拒んでいて首相・石破茂や公明党代表・斉藤鉄夫が大連立をほのめかすとむきになって否定する。まったくおかしな野党の面々だ。
★4日、野田は「むしろ政権を交代させるため、野党の力を結集することに主眼を置いて取り組みたい」といい、6日には「大連立を組む環境ではない。自民党に下野させて政治の流れを変えていくことが我々の目指すべき本道だ」と否定。いやそれ去年の選挙後、実現できたはずですけど。日本維新の会共同代表・前原誠司は「政策実現のために与党との話し合いをしっかりやっていくが、野党の立場で参議院選挙に備える」。国民民主党代表代行・古川元久は「私どもは連立入りするつもりは全くございません」。役職停止中の方も同じ考えなのか。いずれにせよ秋波を送られれば否定するが、野党共闘もしたくない。つまり現状が一番野党には居心地がいいのだろう。
★5日、自民党選対委員長・木原誠二はテレビで大連立について「可能性があるかないかと問われれば、いろいろな可能性があると思う」「参院選でどのような民意が示されるかによる」とした。よほど選対委員長として参院選挙に自信がないのだろう。石破や木原は世界の行く末に日本も巻き込まれていくような状態を想定しての連立を示唆している。どんな時も与党・自民党を軸に物事を志向する野党の面々にはそれがまぶしく見えるのだろうか。与党に必要とされている、欲されているのではなく、自前の政権を作ることに興味を持て。(K)※敬称略