ボクシングの元世界3階級制覇王者でプロモーター、亀田ジム会長の亀田興毅氏(38)が西日本ボクシング協会の会長選に出馬することが4日、分かった。

同協会の会長の任期は3年で現在は真正ジムの山下正人会長が2期務め、3期目を目指している。今月9日に神戸市内で行われる総会内で行われる選挙には山下氏、興毅氏とフュチュールジムの平山靖会長の3人が立候補を予定している。

興毅氏は21年3月に大阪に拠点を戻し、ボクシングジム「3150ファイトクラブ」(KWORLD3ジムに改称)会長に就任。22年9月に弟・大毅に会長職を譲り、ボクシング興行「3150FIGHT」(現在は3150×LUSHBOMU)のファウンダーとしてプロモート業に専念する。

「選手ファースト」を掲げ、従来のファイトマネー倍増で現金による支払いなど、「ボクシング界を変えたい」と選手目線に立ったさまざまな改革を進めてきた。abemaTVとの提携でアンダーカードからすべて映像中継、LUSHBOMUと組んでボクシングと音楽、食の融合などさまざまな試みを実施し、新たなファン開拓を行ってきた。

今回の出馬に際し、協会所属ジムの会長から直接に要望を聞くなどしてきた。当選すればおそらく初の30代で最年少となる圧倒的な若さで挑む会長選。ボクシング界に新たな風穴を空けられるか注目される。