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英国へのブレグジットの影響、「深刻で予測不能」=上院議員
7月19日、英上院(貴族院)の欧州連合(EU)委員会は「ブレグジット:デボリューション(権限委譲)」と題するリポートを発表し、EUからの離脱により国内を1つに結び付けていたEU法がなくなるため、英国は今後、国の構成に関する根本的な課題に直面すると警告した。ブリュッセルで17日撮影(2017年 ロイター/Yves Herman)
[ロンドン 19日 ロイター] - 英上院(貴族院)の欧州連合(EU)委員会は19日、「ブレグジット:デボリューション(権限委譲)」と題するリポートを発表し、EUからの離脱により国内を1つに結び付けていたEU法がなくなるため、英国は今後、国の構成に関する根本的な課題に直面すると警告した。
英国では、EU離脱の是非を問う昨年の国民投票以降、連合王国を構成する4地域間の緊張が高まっている。
投票では、イングランドとウェールズが離脱を支持し、スコットランドと北アイルランドは残留を支持した。
その結果、スコットランドでは英国からの独立を問う住民投票を求める動きが再燃し、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの地方政府は、中央政府がブレグジット交渉の準備に地方政府を十分関与させていないと批判している。
上院EU委員会メンバーのマイケル・ジェイ議員は「英国の将来に対するブレグジットの影響は深刻で予測不能だ。現在の内政はかなり悪化している」と指摘した。
リポートは英国政府に対し、党利党略を捨て、異なる地域のニーズに配慮してブレグジットの方針を調整するよう呼び掛けている。