「ハゲはその人の個性。それを生かせば、さらに輝けるのにもったいない」
そう言うのは、『ひるおび!』(TBS系)コメンテーターとしてもお馴染み、『なぜ世界でいま、「ハゲ」がクールなのか』(講談社刊)の著者で“ハゲウオッチャー”の福本容子さん。
「目や鼻が大きいのと同じで、ハゲはその人が持つ個性のひとつ。隠そうとして、本来持ち合わせた魅力までなくすのはもったいない」(福本さん・以下「」内同)
しかし見渡せば、ハゲを隠そうと必死になっている人のほうが多いような…。
「確かに毛は若さの象徴です。でも年をとれば多くの人がハゲる。かつらが悪いとはいいませんが、メンテナンスも大変ですし、風が吹けばずれることもある。それにびくびくするなら、いっそのことハゲをカミングアウトしたほうが潔いと思うんです」
当の本人は“ハゲ”を気にしていても、意外と他人は気にしていないと福本さんは続ける。
「アメリカの経済紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が、スキンヘッドの男性と髪のある男性を比べたら、圧倒的に前者のほうが、カリスマ性があるという調査結果を記事にしたんです。それを証拠に、欧米ではほぼツルッパゲの経営者が少なくありません」
確かに、本人に魅力があれば、ハゲもイケてるかも、というのが世の女性の本音かも。
「アマゾンの創業者で、現CEOのジェフ・ベゾスさんは現在50才ですが、エネルギーに満ちていて若々しい印象のハゲ頭です。俳優の高橋克実さんも、今の髪形になってさらに洗練された気がします。堂々としてイケてるハゲは、きっと女性にもモテるはずです」
なるほど、ハゲがかっこよく思えてきたが、日本にハゲブームが来る日は、近いのだろうか。
※女性セブン2014年10月23・30日号