【TotK発見】「忘れ去られた神殿」のジオラマに秘められた3つのナゾに迫る!|『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』ハイラル調査隊
ゾナウ文明時代の遺構が残る「忘れ去られた神殿」。その奥の部屋に造られたジオラマから、現代と異なる地形を発見!!
1万年以上前のハイラルと、現代の地形を実際に比較。『ティアーズ』の歴史ロマンに触れてみました!
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あるはずの地形がない!? ジオラマから紐解く3つのナゾ
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』では、天変地異後、ハイラルにさまざまな変化がもたらされ、地形だけではなく史跡にも変化が現れました。そのひとつが「忘れ去られた神殿」。
女神像の後ろに秘石が置かれていた部屋、そのさらに奥にハイラル全土を模したジオラマが置かれた部屋があることが判明。この部屋を見つけた時に、驚いた人も多いのではないでしょうか。
そしてよく見ると…その精巧さゆえに気になる点がちらほら。
現在のマップと照らし合わせると、大きく異なる3つのポイントを発見。ゼルダ姫の「龍の泪」の記憶も頼りにしてナゾを追いかけてみました!
はじめに:ジオラマはいつ造られた?
こちらがジオラマ全景。ハイラルの特徴的な地形をしっかり押さえており、かなり正確な模型です。
ジオラマの上には地上絵が描かれたパネルが置かれていることから、地上絵を探す手がかりとして残された場所であると考えられます。
それにしてもこのジオラマ、いつ頃作られたのでしょうか?
地上絵について記録することが目的だと思われるので、少なくとも封印戦争より後ということになります。
ジオラマはとても精巧で、ゾナウ文明時代のハイラルにも高度な測量技術があったと考えることができそうです。
シーカーストーンが作られたと思われる1万年前にはシーカータワーと連動して地図を登録する技術があったわけですから、ゾナウ文明時代にはその高度な文明でハイラル全土の測量ができていたと考えてもよさそうです。ゾナウギアを使って空から地上を観測していたのかもしれませんね。
ナゾ1:中央ハイラルは大きな湖!?
まず最初に気になるポイントは中央の部分。
現在はハイラル平原が広がり、ゾナウギアで作った乗り物の試運転にうってつけの場所ですが…
模型のハイラル平原部分には大きな湖のようなものがあるではないですか!
ちょうどハイラル平原の深穴が開いたあたりも水に沈んでいたようです。もしかしたら現在の監視砦あたりまであったのかも!?
一方で、変わっていない部分もありました。赤丸で囲んだ中央の「くの字」のような水辺と、3つに分かれた川は現在も確認できます。
現在、「くの字」水辺は「コロモ池」と呼ばれており、三又の川の中洲には「闘技場跡」があります。
実際に、現在のハイラル平原を空から眺めてみました。多少の高低差はあるものの、視界を遮るものがない平野そのもの。
ここがゾナウ文明時代はハイリア湖に負けない大きな湖だったと思うと、歴史の流れを感じずにはいられませんね!
ナゾ2:双子山は割れてない!?
2つ目のナゾは双子山について。
双子山はその名の通り、中央から2つに割れてまるで双子のように見える山です。その特徴的な形が模型でも再現されているのか、確認してみると…
そこには綺麗に積まれた山があり、ふたつに割れてはいませんでした。双子山が現在の形になったのはゾナウ文明以降ということなのでしょうか!?
双子山は「龍神様が山を叩き割った」という伝承の残る山。確かに、人智を超えた力で割られたと言われても納得してしまう形をしています。
ですが「模型だから亀裂が簡略化されている」という可能性も捨てきれません。
そこで、ゾナウ文明時代の双子山の手がかりを探したところ、龍の泪 その2「見知らぬ世界」の中で、その姿を確認することができました。
ゼルダ姫がゾナウ文明の時代に来てしまったことに気付くシーン。
背景の右奥には双子山とおぼしき特徴的な山が映っていますが、現在のように割れてはいません。
ゼルダ姫が立っていたところに行って確認してみると、現在ではしっかりとふたつに割れた姿が確認できました。角度によって見えなくなっていたわけではなさそうです。
このことから、「ジオラマは当時の双子山の姿を正確に示している」と言ってよさそうです。
伝承の通りだとしたら、ふたつに割った龍神様とは一体どの龍なのでしょうか? 龍神様の仕業ではないとしても、これだけ大きな山を割るほどのことが起こったのであれば、相当な力が働いたと思われます。
ナゾ3:現代のハイラル城はいつできた!?
再びジオラマの全景を確認すると、気になる点がもうひとつ。
現在のハイラル城と同じ位置に置かれた、お城の形をしたジオラマ。これだけ他とは素材が異なり、サイズも大きめ。地形の縮尺がリアルな分、ハイラル城の大きさがとても気になります。
現在のハイラル城は、一体いつ造られたのでしょうか?
龍の泪 その2「見知らぬ世界」を見ると、現ハイラル城の姿はどこにもなく、ソニアが言う「私たちのお城」は別の場所にあることが確認できます。
ゾナウ文明時代のハイラル城の場所を知る手がかりは「龍の泪」にありました。
龍の泪 その4「ゲルド族の強襲」では、ガノンドロフがモルドラジークを使い、秘密裏にハイラル城に攻め込んだ記憶が確認できます。ガノンドロフが攻め込んだ先は「始まりの台地」。
つまりここにゾナウ文明時代のハイラル城があったということになります。
では、現在のハイラル城はいつできたのか!?
それを推測する手がかりは、現ハイラル城から監視砦の避難壕へと続く「王家の隠し通路」に置かれた石碑から推測することができました。
この石碑の通りなら、現ハイラル城はまだ封印戦争の記憶が新しい頃に造られた、と考えることができそうです。
地上絵の位置を記すジオラマと現ハイラル城の建設は、封印戦争後、ほぼ同時進行で行われたのかもしれません。
そう考えると、現ハイラル城は想像以上に長い歴史を持つお城なのかもしれませんね。そして、現ハイラル城の模型をジオラマ上で目立たせることで、ガノンドロフの封印場所を強調しようとしたのではないでしょうか?
まとめ:ジオラマには歴史のロマンが詰まっていた!
天変地異ののち、突如としてその存在が明らかになった謎のジオラマ。
気になるところを追いかけるうちに、ゾナウ文明時代から現代までの壮大な時の流れや、封印戦争ののちの世を託された人々の思いを感じるに至りました。地上絵の位置を確認しながらジオラマをじっくりと観察し、歴史のロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(ライター・みかめ)
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