言われなくてもじっくりコトコト煮込んだと分かる石垣島「明石食堂」の軟骨ソーキ。
沖縄の何が好きかを挙げたらキリはない。キリはないけれど、ひとつ確実に言えるのは、骨まで難なく食べられちゃう軟骨ソーキが気軽に味わえることだろう。
丁寧な下処理を経て、手間ひまかけて仕上げられる逸品を前に、果たして人は理性を保つことができるだろうか。少なくとも、おれにはできない。
今回は石垣島で最も有名な食堂「明石食堂」で出逢ったトロットロの濃い味軟骨ソーキやら何やらをご紹介。
空港から車で約30分。石垣島北部で絶大な人気を誇る「明石食堂」
平日昼間にも関わらず店頭の駐車スペースは満車。
素泊まりのみの民宿と併設しているから混んでいるのではなく、評判の味を求めて訪れる観光客が後を絶たず、各種ガイドブックやら何やらでおなじみすぎる有名店として君臨しているとのこと。
確かにおれも石垣島について調べていたら、いつの間にかこの店の情報を収集していて、いつの間にか勝手に招集されていましたものね。(それは自覚しろ)
混雑時は入口すぐの場所に設置されたシートに名前を記入して待つ方式。大型連休中ともなれば30組前後の待ちになるとか。
周辺には石垣島サンセットビーチやらサビチ鍾乳洞などの観光スポットはあるものの、繁華街や離島ターミナルからは随分と離れた場所に位置しているのにこの集客力はお見事。
カウンター数席、2名掛け・4名掛けテーブルが各6卓・2卓、大人数収容のお座敷、屋外にも飲食スペースが設けられた充実の席数。
ボックスティッシュと冷水ポットは各席に常備。
たまらない暑さだったのでお冷ガブガブもたまりませんでした。
メニューなどについては以下のとおり。
石垣島「明石食堂」のメニュー一覧
麺類他
商品名 | 価格 |
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八重山そば(大)/(中)/(小) | 600円/500円/400円 |
野菜そば(大)/(中)/(小) | 850円/700円/550円 |
軟骨ソーキそば(中)/(小) | 850円/600円 |
ライス(大)/(小) | 200円/150円 |
カツ丼 | 700円 |
単品ソーキ1枚 | 500円 |
海ぶどう | 500円 |
かき氷(ぜんざい・ミルク入り) | 350円 |
かき氷(ぜんざい) | 300円 |
かき氷(イチゴ・ミルク入り) | 250円 |
かき氷(イチゴ) | 200円 |
そばの種類
3種類とも麺とスープは同じで、上に乗っている具が異なる。
- 八重山そば:三枚肉・かまぼこ各細切り、ネギ
- 野菜そば:キャベツ・ニンジン・玉ネギ・ピーマン・もやし・かまぼこ・豚肉・ネギの野菜炒め
- ソーキそば:軟骨ソーキを煮込んだとろ~りとした肉、ネギ
器の大きさ
麺と具の量もそれぞれ異なる。中サイズが普通盛りに相当。
- 大:直径21cm
- 中:直径18cm
- 小:直径16cm
ドリンク類
商品名 | 価格 |
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コーラ | 250円 |
オリオン生ビール(中)/(小) | 550円/400円 |
オリオン瓶ビール | 550円 |
キリンフリー | 350円 |
島酒(グラス)/(三合ボトル) | 350円/2,500円 |
石垣島「明石食堂」の単品ソーキ1枚&カツ丼と八重山そば
ただ持ち上げるだけでトロリと崩れちゃうほどの柔らかさ。国内豚肉を使用した軟骨ソーキ
提供に時間を要するため、注文するなら早めが吉。
見るからにトロトロでありホロホロなソーキ肉。
無理せずお箸で簡単にお端をカットできちゃう柔らかさ。
面白いことを言われたワケでもないのに自然にムフフとほころぶ顔。
なんで沖縄だとこうも手軽に食べられるのに、東京とかだとそれが叶わないんだろう。そうか、ほころんだおれの表情が気持ち悪いからだな!キレイな海岸の砂を手に取って瓶に詰めるように、チビチビと、時に大胆に口へと運ばれるソーキ。ごはんやお酒が欲しくなる濃い味付けは、おかずにもつまみにもピッタリ。
ソーキ肉とは違う、たっぷりのトロトロ玉子でとじられたカツ丼
ソーキ肉と一緒なのはこちらも国内豚肉を使用している点。
まず、登場の仕方がすでにユニーク。
フタをパカリとトランスフォーム。
よくある三つ葉だグリンピースではなくニラなのも面白い。
味付けが甘めな分、大根の味噌汁がシャープな気配だからバランス的にはちょうど良く、カツも食べやすい一口サイズにカットされていて老若男女が安心して召し上がれるタイプ。(※個人的にはこうワシャーとつかんでガブリと噛みちぎりたい派です)
お吸い物感覚でズルズルイケちゃう八重山そば小サイズ
見るからにトンコツ全開と分かる白濁っぷりですが、くどくないアッサリとした口当たり。
こうして豚肉だかまぼこを刻んだ具が乗り、
従来の沖縄そばよりも細くて丸い断面が八重山そばの特徴。
量的にはまさに小サイズそのもの。八重山そば(小)のみだと女性や小食の方でも物足りなく感じると思いますので、単品ソーキやらかき氷などとセットにするのが無難でしょう。
ヒバーチ(※島胡椒)をパラパラ振りかけると、コーレーグス(※島とうがらしの泡盛漬け)とはまた違った風味が楽しめます。
ソーキそばにすると先に紹介した軟骨ソーキがどでんと乗っかりソーキ肉の濃い部分が、野菜そばだと炒めた野菜のアブラだとかがスープと麺に絡みつくおいしさが楽しめるそうなので、再訪の際にはそのどちらかを試してみたいと思います。
店舗情報
店名 | 明石食堂 |
---|---|
住所 | 沖縄県石垣市伊原間360(地図) |
電話番号 | 0980-89-2447 |
営業時間 | 11:00~15:00、18:30~20:30(L.O.) |
定休日 | 月曜日、火曜日 |