日本でも大きく伝えられている、ミャンマーでの詐欺集団摘発を巡るニュース。その9割が中国人と報じられたことも大きな話題となっています。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、明らかになりつつある中国人詐欺集団の行状と、噂される裏社会と中国共産党との関係を詳しく紹介。その上で日本政府や国民に対して、隣国の裏工作等への危機意識を高めるよう強く促しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【中国】中国共産党と中国人コミュニティ犯罪への懸念
裏にちらつく中国共産党の影。ミャンマーで摘発された中国人詐欺集団の行状
● “詐欺拠点”指摘のミャンマー 外国人約5万6000人の送還発表 取り締まりアピールか
前回のメルマガで取り上げました、ミャンマーにアジトを構えている中国詐欺集団のニュースですが、様々な続報が出てきたので、今週もこの話題をご紹介します。
中国の俳優・王星氏が拉致・監禁されていたのがミャンマー北部の中国人詐欺集団のアジトでした。そこと同じ場所かどうかは定かではありませんが、王氏同様に騙されてタイ経由でミャンマーのアジトに拉致・監禁されていたものの、家族やそこから救出されたという人のニュースが次々と出てきました。それらを以下にご紹介しましょう。
タイで人身売買組織に拉致され、ミャンマー国境地域で発見された中国人俳優の王星さん(31)に続き、行方不明になった中国人モデルの楊澤琪さん(25)も救出された。
(中略)
楊さんも映画出演のオファーを受けてタイに出国したが、行方不明になった。楊さんはバンコクに到着した後、昨年12月21日にタイ・ミャンマー国境に移動した。
楊さんはそれから8日後の12月29日、母親とのビデオ通話を最後に連絡が途絶えた。楊さんは通話中に黒い服を着て、椅子に座って手にテーブルの上をのせていたが、目に傷を負ったと見えたというのが家族の説明だった。
● 台湾のパフォーマー、特殊詐欺集団にだまされミャンマーで監禁 救出されて帰国
救出されたのは、ファイヤーダンスのパフォーマー、謝岳鵬さん(27)。
(中略)
謝さんは昨年、フェイスブックで仕事の情報を目にし、履歴書を提出。相手側からはステージ内容や時間、会場の情報に加え、その他の出演者のパフォーマンス動画などが送られ、いずれもきちんとしていたという。出演料の交渉も成立したため、先月25日にタイに向かった。
バンコク到着後、迎えの車に乗り込んだが、車内で仮眠から目覚めると、目的地までの所要時間を過ぎていることに気が付いた。ミャンマーと国境を接するタイ北西部メソトに到着し、手配された旅館で3時間ほど休んでいたところ、出発するよう言われた。その後、川辺まで車で移動し、船で川を越えるよう求められた。対岸に着くと、軍人だらけの車両に押し込まれ、特殊詐欺グループの拠点に連行された。拠点に着くとオンライン詐欺の実行役を命じられ、グループを抜ける条件として3万米ドル(約473万円)を要求された。
謝さんは小さい部屋に押し込まれ、7、8人の軍人から手錠をかけられ、殴る蹴るの暴行を受けた。携帯電話も没収され、手錠をかけられたまま監禁された。部屋から出されたのは5日後だった。その後、オフィスでパソコンを触った際、一か八かで友人や家族に助けを求めるメッセージを送った謝さん。だが、メッセージを送信したことを責任者に気付かれ、近くの軍事基地に連れて行かれて罰を受けた。基地には9日間閉じ込められていたという。
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