「レーザーテックの決算発表が1月31日にあるけど株価はどうなるんだろう」と気になりますよね。また一時期株価は大きく成長したけど、いまは下げていて「これからの見通しについて知りたい」と思っている人も少なくないと思います。そこでつばめ投資顧問が、1月31日に発表される2025年第2四半期決算を見通す際のポイントについて解説します。また、現在株価が下落している理由やレーザーテックの将来性についても紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。(『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』栫井駿介)
プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。
レーザーテックとはどんな会社?
レーザーテックの決算発表を見通す前に、どんな会社なのか再確認しておきましょう。
ここでは、レーザーテックを知るために以下のことについて解説します。
- レーザーテックはどんな商品を売っているの?
- レーザーテックの強み
それぞれ解説していきます。
<レーザーテックはどんな商品を売っているの?>
レーザーテックは、マスクの欠陥検査装置を作っている会社です。
まずは、マスクについて解説します。
マスクとは、半導体を製造するときに必要な部材のことです。
半導体を製造するとき、マスクを通して光を照射しウエハーに電子回路を形成します。
ウエハーに電子回路が刻まれますが、回路の原盤のようなものをマスクといいます。
イメージとしては、マスクがハンコのようになっていてウエハーに電子回路を刻むような感じです。
マスクに欠陥があると、適正ではない電子回路がウエハーに形成されるためすべて不良品になってしまいます。
そのようなリスクを予防するための欠陥検査装置を、レーザーテックは製造しています。
上の画像は、レーザーテックが作っている欠陥検査装置です。
<レーザーテックの強み>
レーザーテックの強みは、世界で唯一最先端のマスクの欠陥検査装置を作っていることにあります。
マスクを製造する際は、回路を掘る前と掘った後に欠陥検査装置での検査が必要です。
レーザーテックの装置で検査している半導体はEUVマスクと呼ばれる最先端のもので、画像のようにマスクは層になっています。
この最先端のマスクを検査するには、これまでの検査技術とは比べものにならないほどの高度な技術が必要です。
そんなハイテクノロジーな検査装置を、レーザーテックだけが世界で唯一製造していることが大きな強みです。
なお、現状ではレーザーテックの欠陥検査装置がないと最先端の半導体は作れない状況と言えます。
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