今回は、2024年の今、RSSリーダーを使うことのメリットを語らせてください。

ニュースやオンラインコンテンツを消費する「古き良きRSSリーダー時代」を体験しなかった人にご説明すると、まずRSSとは、ウェブサイトの更新情報を絶え間なく直接供給するものです。

ウェブサイトで新しい記事が公開される度に、RSSリーダーがそれを読み込んだリストを提供してくれます。

インターネット初期、RSSは自分のお気に入りのサイトの更新をすべてを追うための方法でした。

RSSリーダーを開いて、ひとつずつ時系列で並んでいる新しく公開された記事を開き、メールと同じようにチェックするのです。当時は、新しいものや興味のあるものを把握するための簡単な方法でした。

残念ながら、今やRSSはコンテンツを消費する一番の方法ではありませんが(10年以上前にGoogleが愛用されていたGoogle Readerを廃止したのは有名な話です)、SNSや様々なサイトの最新情報をチェックするのに、今でも普通に使えることは変わりません。

私は今でもRSSの居場所はあると思っています。特に、1つも情報を逃したくない人や、アルゴリズムが選んだ読むべきものを読みたくない人には、今でもインターネットを見て回るベストな方法の1つだと思います。

今回は、RSSに(今でも!)できること、オンラインのRSS時代後期でもRSSをはじめる方法など、入門編といえる内容をお届けします。

そもそもRSSの仕組みって?

Chromeのフォロー
Chromeのモバイル版アプリには「フォロー」というRSSリーダー的な機能がある

RSSは、基本的にはフィードのような形式でテキストと画像を提供するのが一般的で、HTMLとは似て非なるものです。

通常、フィードには「記事のタイトル」「数行のテキスト(導入部分だけのことが多い)」それに「メイン画像」があります。

RSSデータは、ブラウザのタブではあまり読みやすくありませんが、RSSが適切に読めるようにつくられたアプリでは読みやすいです。

標準的なRSSは、ポッドキャスト配信の基本の方法と同様です。

ポッドキャストアプリの仕組み

ポッドキャストアプリでは、最新エピソード(エピソードのタイトル、カバーアート、説明文)が、フィードに新しいエントリーとして表示されます。

「Pocket Casts」や「Apple Podcasts」では、新しい番組をフォロー・購読したら、基本的に聞きたいポッドキャストのRSSフィードをアプリに表示することになり、新しいエピソードが提供されたら、それを反映しているわけです。

昔のウェブサイトは、ホームページのどこか目立つところにRSSフィードのリンクを表示していました。今ではあまり一般的ではありませんが、よくよく探してみたり、ウェブサイト検索をしてみれば、RSSのフィードが見つかることがあります。

テックやスポーツなど、内容のカテゴリー別にRSSフィードを複数提供しているサイトもあります。

RSSフィードをわかりやすく提供していないサイトでも、今や上質のRSSリーダーは、サイト上の更新などを監視し、RSSフィードに近いものを生成することができます

たとえば、Android版やiOS版のChromeでは、3つの点をタップしてアプリの設定メニューを開き、「フォロー」を選択すると、その時見ているウェブサイトの更新情報を入手できます。これは、RSSリーダーの基本的な使い方とほぼ同じです。(しかし、もっと良い選択肢があるので、すぐにご紹介します)

今、RSSリーダーを使うメリット

米LifehackerのRSSフィード
RSSリーダーはあなたのウェブサイトの入口になる

ウェブサイトのニュースをどのように読んでいるかは人によって違います。SNSのフィードで読む人もいれば、毎朝同じウェブサイトに見に行く人もいれば、スマホの通知で情報を得る人もいるでしょう。

RSSのメリットも、「どのように最新情報を入手したいか」によって違います。

しかし、お気に入りのウェブサイトがあり、そのサイトが更新するものはすべて(もしくは特定のカテゴリーの内容はすべて)目を通したいという人にとって、RSSは確実に便利です。

あなたが目にするものを選んでいるのは、ほかでもないあなた自身になります。アルゴリズムの選ぶものから解放され、目にするニュースの内容をもっとコントロールできます

RSSを利用するというのは、たとえ1週間オフラインだったとしても、すべてを系統立てて、時系列に取り入れることができるということです(もちろんすべてを取り入れる必要はありませんが、お望みであればフィードは無限にスクロールできます)。

また、読みたい記事だけをクリックすればいいので、インターネットをよりスマートにすっきりと使うことができます

RSSを使うそのほかのメリットは、使用するRSSリーダーアプリによって変わります。

たとえば、フィードを様々な方法で分類できたり、特定のストーリーのアーカイブを遡って検索できたり、特に気に入ったリンクをメモやブックマークに追加したりできるものもあります。

まだRSSを使ったことがない人は、試すだけの価値はあるはずです。

2024年ベストRSSリーダーアプリ

Inoreader
「Inoreader」はベストRSSリーダーの1つ

RSSリーダーは、かつてほど普及してはいませんが、探せばまだ見つかります。

Feedly

ベストなRSSリーダーは、無料版も有料版もたくさんの機能がある「Feedly」と言っていいでしょう。

すっきりとした分かりやすいインターフェイスで、RSS機能のないウェブサイトのRSSフィードを生成できたり、様々な方法でフィードを分類できたり、メールのニュースレターを取り込んだり、ほかにもたくさんのことができます。

Feeder

RSS初心者は、起動も実行も素早く、分かりやすく合理的なインターフェイスなので、「Feeder」からはじめるのがいいでしょう。

あらゆる主要なプラットフォームでシームレスに動作し、さらにオプション(リアルタイムダッシュボードや洗練されたフィルターなどを含む)が必要であれば、同時に見られるフィードの数を増やせる有料プランもあります。

Inoreader

Inoreader」も、お楽しみの多いRSSリーダーです。

自分独自のニュースフィードを入念に作成するのに必要なツールや機能が揃っており、これまでに見たすべてを網羅する大きなアーカイブもあります。

理由はなんであれ、自分の見たものを振り返る必要がある場合は便利です。

プレミアムプランを購入すると、広告を排除できるだけでなく、ニュースレターのメールに対応するなど、さらに多くの機能が使えます。

NewsBlur

最後は、ストーリーのタグ付けから全文検索やサードパーティのアプリとの統合まで、機能が満載の「NewsBlur

アプリの見た目や、フィードの表示の仕方もコントロールできる、最高のRSSリーダーの1つです。

上記で紹介した他のRSSリーダーと同じく、有料版にはさらに多くの機能がありますが、無料でもたくさんの機能が使えます。

「おばけ」の力で残業をなくせ!ありそうでなかった Chrome拡張機能、見つけた | ライフハッカー・ジャパン

「おばけ」の力で残業をなくせ!ありそうでなかった Chrome拡張機能、見つけた | ライフハッカー・ジャパン

Microsoftの個人向け生成AIサービス「Copilot Pro」ついにリリース。無料版との違いは? | ライフハッカー・ジャパン

Microsoftの個人向け生成AIサービス「Copilot Pro」ついにリリース。無料版との違いは? | ライフハッカー・ジャパン

Source: Feedly, Feeder, Inoreader, NewsBlur