クライアントやチームが物事を継続し決して諦めないように情熱を与えたり鼓舞することがコーチングです。やめることは自分が何かに失敗したと認めることだと常に教えられてきました。しかし、物事をやめられる人間になる利点に気付いたので、私は見切りをつけられる人間だと今では胸を張って言えるようになりました。昨年は生活の中で2つの大きいことをやめました。まず、タバコを吸うのをやめました。2つ目は、生活の糧を得るためにしていた仕事をやめました。明らかに前者の方がずっと実行するのは楽でしたが、そうは言っても、両方とも実行するにはずいぶんと不安がありました。

失敗したらどうしよう。間違った選択だったらどうしよう。後で悔やむことになったらどうしよう。

いろいろな人たちと話してみると、これは、生活の中で重要な役割を果たしていることをやめるときには誰もが感じる不安だとわかってきたのです。キャリアだろうと、人との関係だろうと、どうしてもやめられない習慣であろうと、何かをやめたり諦めたりすることを決断するのは何よりも難しいことなのです。

何かをそろそろやめるべきときかなと思ったら、以下の10項目を考えてみてください。

1. 現在の状況は今の自分と長期的目標達成のためにどのように役立っているか。

2. 今の状況は個人的なビジョンと合っているか。

3. この状況は健康に悪い影響を及ぼしていないか。

4. 自分にとっての究極の幸福を考える。その幸福のシナリオにこの状況は含まれているか。

5. この状況でも、現在幸せか。今幸せでないにしても将来幸せになれそうか。

6. やめることを考えているなら、なぜまだやめていないのか。

7. やめるという決断に不安があるか。その不安をどうしたら軽減したり最小限にしたりできるのか。

8. 必ず成功すると確信していたら、諦めるか。

9. やめることで起こりうる一番良いことと一番悪いことは何か。それぞれを測りにかけ、どちらのシナリオに関してどう感じるか考えてみる。

10. あと1年しか生きられないとしたら、この状況のままでいいか。

上記の10項目全てをじっくり考えてみると、広い視野から物事を見ることができて、やめるか続けるか決めるのが難しいときには楽になれるでしょう。

Jodie Hebbard(原文/訳:春野ユリ)

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