ライフハッカー編集部さま
私は、とてもきちんとした人間だと自負しています。でも、家族はそうでもなくて...。何もかもがメチャクチャというほどではありませんが、3人の子どもたちがいるので、やることは多いわ、散らかすわ、勉強もたくさんあるわで、てんやわんやの毎日を送っています。もっと家族にまとまりが欲しいのですが、いったいどうしたらいいでしょうか。
マメなアイツより
マメなアイツさんへ
自分ひとりだけでも、きちんとするのは大変なことです。やる気のあるあなたでさえそうなのですから、他人をきちんとさせるなんて至難の業。特に、家族のメンバーは、あなたほどやる気があるわけではありません。そんなあなたのために、いくつかのアイデアをお伝えします。
やる気を引き出す
きちんとしようと思うこと自体がやる気につながる人もいますが、そうでない人に対しては、やる気を引き出すための策が必要です。家族のやる気を引き出す方法を、具体的に見ていきましょう。
- 時間を節約できる:すべてがきちんと整理されていれば、すぐに探し物を見つけられます。探すのに費やしていた時間を、もっと有意義に使えるようになります。それに、元の場所にしまっておけば、大切な物が壊れることも減るはず。
- お金を節約できる:どこに何があるか把握していれば、持っているものを間違えて買ってしまうこともなくなります。そのお金を、もっと有意義に使えるのです。
- 楽しいことに時間を使える:入念に計画して物事を進めれば、お友達と遊べる時間や、その他の楽しいことに使える時間をあらかじめ予想できます。
- 成績がよくなる:課題の締切を知って、それに向けて計画的に勉強することで、成績がアップするはず。
- もっとお金を貯められる:家族の予算をきっちりすることで、長期的な貯金ができるようになります。無計画な衝動買いで散在するよりも、本当に欲しいものを買えるようになるのです。家族の予算計画には、子どもをどんどん参加させてください。興味があれば、真剣に考えるようになるでしょう。それに、将来必要な金銭感覚を養うチャンスにもなります。
ほかにもやる気を引き出す方法はたくさんあります。例えば、持続的なやる気を作る4つの戦略や、脳を鍛えてドーパミンを出しやすくするなどの方法はいかがでしょう。
作戦司令室を作る
味方の士気を高めたら、組織的に攻撃を発動するための作戦基地が必要になります。あなたの作戦司令室は、こじゃれたものでなくても構いません。ただし、できれば家族計画専用のコンピュータが1台、デスクに設置されているのが理想的です。それが難しければ、キッチンにコンピュータを置くことを検討してみてください。過去の記事で、導入方法を紹介しています。それも難しければ、必要なファイルが入る大きさで、持ち運びやすい入れ物を用意して、いつでもダイニングテーブルで広げられるようにしておきましょう。
まずはカレンダーとToDoリストを共有
やり方はどうであれ、共有のカレンダーとToDoリストを管制室の中心に据えます。昔ながらの方法で、紙のカレンダーや週間計画表を冷蔵庫に貼っておくのもいいでしょう。でも、やはりライフハッカーとしては、デジタルをおすすめします。特に、外出の多い家族の場合、デジタルのカレンダーやToDoリストなら、あらゆる方法でアプローチできるので便利です。
さまざまな手段を提供しているのは、やはりGoogleでしょう。Googleカレンダーは設定が非常にかんたんなうえに、どんなプラットフォームでも動きます。それぞれのカレンダーを作ったら、家族全員用のカレンダーをもう1つ作りましょう。家族用のカレンダーは、長期休暇のようなグループイベントに使用します。個別カレンダーのON/OFFもかんたんなので、見たいものだけをすっきり表示できます。もちろん、出先からでも、自分のカレンダーにアクセスできますよ。
どのツールを使うか
「Google Tasks」は、残念ながら最小限の機能しかありません。でも、ToDoアプリは本当にたくさんの種類が出ています。「Wunderlist」や「ToDoist」がその代表。オールインワンのソリューションを求めているなら、家族向けに作られた「Cozi」がおすすめ。Coziがニーズに合わなければ、チーム向けのToDoアプリ、「Asana」や「Trello」もお試しください。米Lifehacker読者の投票によるお気に入りToDoアプリTop5はこちらをご覧あれ。
もちろん、これらをうまく回すには、カレンダーとToDoリストをチェックする習慣を家族全員につけさせなければなりません。これには時間と練習が必要です。あなたが求めるレベルに全員が到達するまで、地道に進めましょう。習熟中のミスは認めて、そこから全員が学べるような工夫をしてください。
定期的にミーティングを持つ
いくらマメなあなただって、定期的な家族ミーティングを持つという考えには目を白黒させてしまうかもしれません。でも実際は、家族をまとめるツールとして、質素な家族会議以上の方法はないのです。あなたが理想とするビジネス会議と同じやり方で、家族会議を開催してください。
- 短く:会議で得られるものは、会議時間が短くても長くても変わりません。家族会議の場合、15分程度がベスト。短い会議を、少ない頻度で実施すればいいのです。
- 具体的な目的をもつ:会議の目的がは1つが理想です。そうすることで時間も短くできます。週に1度の全体会議をするよりも、予算会議、宿題計画会議、家事分担会議などをそれぞれ15分で実施する方がいいでしょう。もちろん、会議ばかり増えても負担が増すだけなので、必ずしもすべての議題で毎週開催する必要はありません。あなたの家族にぴったりの頻度を見つけてください。
- 実行可能な宿題を:会議終了時には、誰もが次なるステップを頭に席を離れられるよう、会議計画を立てましょう。
家族会議については、「The Art Manliness」にこのような記事がありました。
私はつねづね、子どもたちにはどんなことでも助けあえるチームの一員であることを感じてほしいと思っています。また、社会の一員としてうまく行き抜き成長していくための価値やスキルを教えてあげたい。
でも、それは勝手に起こることではありません。家族を成功に導くには、目的を持って父親業に徹する必要があるのです
家族のミッションステートメントを定めれば大きなビジョンを描くことはできますが、そのビジョンを行動に変えるためには、定期的な家族会議が必要です。そこで、あなたの家族の真価が問われるのです。
家族会議では、重要な3つの質問をすることを忘れずに。
ライフハッカー編集部より
Walter Glenn(原文/訳:堀込泰三)
Photos by Jminka, dailymotivation, Sam Howzit, and Daa Nell.