inc.:私の息子と娘が「お父さん、ビジネスで成功するために本当に知っておかなければならないことって何?」と聞いてきたとします。そうしたら、私は次の10のことを教えるでしょう。
1. 成功は常にみんなのもの
自分1人で成し遂げられる成功なんてものはありません。あなた自身が何百もの障害を乗り越えたとしても、それでもあなたは働いているチームの一員です。それに、私たちはみな、ビジネスを可能にする基盤を作った偉大な人たちの恩恵に与っている、小さな存在です。
2. 仕事は味わうもの
人々の生活や人生を変えるような能力というのは、かけがえのない宝のようなものです。世界を変える唯一の方法は、教科書的に言えば「働く」という定義になりますが、個人の努力を費やすことだけです。仕事や人生おける究極の失敗というのは、何もしていない、役に立たないことです。
3. 怒りは無力の表れ
外部の出来事や他人の行動の結果ではなく、自分自身や自分の感情を変えられないことに対するいら立ちが原因で怒る人がいます。部下に怒鳴っている上司は、大声で泣いている赤ちゃんと同じです。
4. すべての行動は逆の反応を生む
この自然の法則は、人間にも当てはまります。あなたが誰かや何かをコントロールしようとすればするほど、より大きな反発を生みます。攻撃的な経営者や、受動攻撃的な社員(問題解決に取り組まなかったり、かたくなになったり、わざと能率を悪くしたりするなどの行動によって攻撃性を示す)を生みます。真のリーダーは、押したり引いたりするのではなく、人々を導き正しい方向を示します。
5. 情報は洞察力の敵
問題や解決法、機会の本質というのは、大抵理解されていない無用なデータの塊に囲まれ隠れている、シンプルな考え方です。それを見つけ出す闘いの半分は、ノイズを取り除くことです。経験から言って一番大事なことは、とにかくシンプルに、シンプルに、シンプルに。
6. 人は良かれと思ってやっている
人は、自分の手にしているリソースでベストを尽くすものです。感情や精神的なリソースが少ない人は、とてもバカなことをすることがありますが、しかしやろうとしていることはほとんどが善意です。その善意を利用すれば、行動が間違っていると諭すよりもはるかに効果的です。
7. 禍福はあざなえる縄の如し
起こって欲しいことと、起こって欲しくないことは、いつも背中合わせです。このことを理解していれば、何かがうまくいかなかったとしても、がっかりし過ぎることはありません。うまくいった時にはうれしくなります。
8. 共有すればさらに多くを得る
幸福やポジティブなものを共有すると、さらに多くの幸福やポジティブなものが生まれます。同じように、不幸やネガティブなものを共有すると、不幸やネガティブなものが生まれます。口から発したものが自分にも返ってくるので、言葉には細心の注意を払いましょう。
9. 完ぺきな人間も組織もない
あなたが出会う人たちを許し、理解し、その人の限界と共に働きましょう。あなたの所属する会社、部署、チームを許し、理解し、その限界と共に働きましょう。完ぺきを求めると間違いなく失望します。
10. 因果応報
自分の言動はすべて自分に返ってきます。
以上。
Geoffrey James(原文/訳:的野裕子)
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