ライフハッカーさま

私は毎晩7~8時間の十分な睡眠を取っていて、週に最低3回は運動もします。しかし、なぜか毎日ダルくて疲れています。何が私のエネルギーを奪っているのでしょうか? 私は一体どうすればいいのでしょうか?

Surprisingly Sluggish(驚くほどにどんより)より

驚くほどにどんよりさん

いつもと同じようにできているのに、時々異常に疲れを感じることはよくあります。エネルギーを奪い去る犯人は、質の悪い睡眠、極度のストレス、乏しい食生活、2歳以下の子どもであることが一般的には多いです(それらすべてという場合も)。ただ、ほとんどがどれも一時的なもので、解決可能な問題です。しかし、疲れや倦怠感というのは、深刻な病気の症状であることもあります。これから、疲れの原因として考えられるものをあげていきますので、自分の疲れの原因を絞り込み、もっと元気でいられるように解決策を考えていきましょう。

実際の睡眠の質を知る

まずは、睡眠が本当に深さも長さも十分なのかを確認しましょう。8時間睡眠が良いなどとよく言われますが、十分な睡眠時間は人によって違います。実際、睡眠時間が多すぎても、少なすぎるのと同じように疲れなどの問題が起こることもあります。また、年を取るにつれて、理想的な睡眠時間も変わります。

ある実験をすれば、自分にとって必要な睡眠時間がわかります。朝、目覚まし時計が鳴る前に、自然と目が覚める時間がわかるまで、寝る時間を変えながら調整するのです。睡眠サイクルを元に、寝るのにベストな時間を教えてくれる『Sleepyti.me』のようなアプリを使ってもいいです。深い睡眠のサイクルに入っている途中で起きている場合は、スッキリ爽快ではなく、意識が朦朧として不機嫌に目が覚めるという考え方です。

つまり、睡眠は時間でなく、いかに良質であるかが問題ということです。いつも夜中に何度も目が覚める場合は、どれほど長時間ベッドに入っていたとしても、睡眠が妨害されているおそれがあります。また、睡眠時無呼吸症候群の人は、眠りの質が悪いのですが、ほとんどの人は自分がそうだとは気付いていません。以下に、睡眠の質を調べ、高める方法をあげますので、試してみてください。

  • 睡眠を追跡する技術を使い、本当に良質な睡眠が取れているのかを調べる
  • 確実により良い睡眠を取るために、基本的な睡眠衛生(暗くなってからパソコンや電化製品を使わない、寝る前のカフェインやアルコールは避けるなど)を実践してみる
  • 毎日同じような時間に寝て起きる(週末も同じようにする)

食事が疲れの原因かもしれない

時間や質が問題ではない場合、次に考えられるのは食事です。食事は元気の源であり、脳の栄養でもありますから、多少なりとも生産性にも関わります。

ちょっとしたおやつや軽食で数時間持つ人もいれば、短時間で低血糖を起こしてしまう人もいます。例えば、クラッカーとクロワッサンを食べるよりも、卵とオレンジを食べた方が長く持ちます。1日中ではなく、1日のうち決まった時間に疲れを感じるという場合は、低血糖との関係が考えられます。食べ物に気をつけるだけで、より疲れにくくなるかもしれません。

最近の研究で、脂肪分の多い食事を摂っていると、日中に目が冴えにくくなり、眠くなりやすくなることが分かりました。したがって、バランスの良い食事をすることはかなりお勧めです。雑誌「SLEEP」に載っていた研究には、以下のようにありました。

研究結果によって、脂肪分を多く摂取していると、日中に眠くなりやすくなるということが分かりました。一方、炭水化物を多く摂取していると、眠くなりにくいです。タンパク質の摂取量と眠気や覚醒には、関連性が見られませんでした。この結果は、性別、年齢、BMI(肥満度指数)や、睡眠時間や摂取総カロリーなどとも関連がありませんでした。

同様に、朝食には加工食品ではなく自然食品を多く摂った方がいいという結果が出ている研究もあります。それから最後に、毎日十分に水分を摂ることもお忘れなく! カフェインやアルコールなど睡眠を邪魔する水分ではだめですよ。

精神的に堪えることがなかったか

燃え尽きている、ストレスがある、心配ごとがある、落ち込んでいる、はたまた単に退屈しているだけ...それらでエネルギーレベルは落ちていきます。引越しや別れ、転職など、最近大きな転機がありましたか? そのような出来事は、身体的にも精神的にも、疲れや倦怠感を引き起こすことがあります。

もちろん、対処法は原因によって異なりますが、あまりにも長期間(目安として2週間以上)そのような良くない気分を引きずっているようなら、精神科医や専門家のところに行って、相談した方がいいでしょう。

健康診断を受けましょう

上記のような睡眠、食事、精神的な原因が当てはまらない場合は、病院に行った方がいいです。疲れやダルさは、生活が原因なのではなく、何かの病気の兆候だということも考えられます。

医療系サイト「The Mayo Clinic」には、疲れが兆候として現れる病気の一覧が載っています。貧血(鉄欠乏症)、心疾患、糖尿病、甲状腺の問題などがその一例です。アレルギーやビタミンD不足、服用した薬が原因ということもあります。

疲れや倦怠感の原因は、健康診断や血液検査を受ければ分かることもあります。米国立衛生研究所は以下のように言っています。

倦怠感のパターンを伝えると、お医者さんは原因を特定しやすくなるかもしれません。例えば、十分に眠っても、朝起きて活動を始めるとすぐに疲れる場合は、甲状腺機能が低下しているのかもしれません。他にも、朝起きた時から元気がなく、1日中疲れを感じている場合は、うつ病の可能性もあります。

すべてが当てはまるような気がしたとしても、心配し過ぎないでください。疲れというのは一般的な症状で、大抵は深刻な病気とは関係ないことが多いとも言っています。ただ、睡眠や運動、休息、健康診断、そして栄養バランスの良い食事の習慣を続けることは、覚えておいてください。

ライフハッカーより

Melanie Pinola(原文

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